【インタビュー】映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のん「すずさんは同志みたいな感覚です」

2019年12月19日 / 10:30

-では、すずを演じ切った今の気持ちは?

 この映画のお話があったときに、「こんなに素晴らしい作品にはこの先二度と出会えるかどうか分からない。絶対に私がやる」と思いました。だから、実写とか声優とかを度外視してもやりたいと思いました。自分がこれから役者をやっていく上で、絶対に欠かせない作品になったと思うし、自分がこれから演じていく中で、一番重要な作品になったと思います。すずさんは同志みたいな感覚です。

-最後に、前作から約30分増えた今回の見どころをお願いします。

 本当に、新作として送り出せる映画になっていると思います。30分、シーンが増えたことで、これだけ前の作品と影響し合って、別の映画になるんだということを、前作を見てくださった方には、ぜひ確認しにきていただきたいと思います。新たな作品として成立しているので、前作を見ていない人にも、楽しんでいただけると思います。監督が「前作は、すずさんたちの生活や、戦時下の日常を知ってもらうところに重点を置いたけれど、今回は人間ドラマが加わって、そこで暮らしていた人たちにはこんな感情が渦巻いていた、というところも描いている」とおっしゃっていました。私は、この映画に関わらせていただいてから、家で料理をして食べることはとても幸せなことだと感じるようになりました。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2019 こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

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