エンターテインメント・ウェブマガジン
役作りは完璧だが、収録では苦戦した模様。というのも、アニメ業界では近年、出来上がった映像に声を当てる「アフレコ」ではなく、先にせりふを収録してから絵を作製する「プレスコ」手法が増えており、本作も「半プレスコ状態」だったとか。
故に、「難しいことが多かったです。参考になる絵コンテが少なく、ネットワークに入る場面や概念の世界は想像するのが大変で、完成したものを見たときは、こんな世界だったんだ!と圧倒されました」と驚きを隠さない。アクションシーンについても「『ここで殴られます』『首絞められます』と言われても、キツさや苦しさのレベルが視覚で分からないので本当に大変でした」と顔をしかめた。
その苦労を乗り越えて作り上げた本作。花澤は「登場人物それぞれの名前や雰囲気、せりふなどで、『人間失格』だ!と思えるところがあるけど、まったく新しいSF作品になっているので、とても感動しました」と目を輝かせると、「長寿大国、環境汚染、格差社会などのモチーフは、私たちの世界の延長線上にありそうなので、物語に入りやすいです」とアピール。
そして、「しっかりしたテーマ、迫力あるアクション、葉藏がもがく姿など、とても充実した内容になっているので、いろんな方に見てほしいです」と呼び掛けた。
本作でも、その“澄んだ声”で見る者を魅了する花澤。シビアな声優界において輝きを放ち続けることは難しいかもしれないが、美子のように明るい未来を見つめ、努力を惜しまない花澤なら、それはただの夢では終わらない…。
(取材・文・写真/錦怜那)
オリジナルアニメーション映画『HUMAN LOST 人間失格』は11月29日から全国公開。
舞台・ミュージカル2025年12月13日
稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む
映画2025年12月12日
-パーシーのように、与えられた仕事を楽しくやるコツがあれば教えください。 仕事があることが幸せ。シンプルにそういう意識を持ってやっています。僕もミュージシャンを目指していろいろとやっていましたが、思うように行かなくて。でも、音楽に対する情 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月10日
-堤さんと高橋さんは高橋さんのドラマデビュー作以来のタッグと聞いています。堤さんは高橋さんの吉良上野介にどのような期待を寄せていますか。 堤 ぴったりだと思いますよ。生き馬の目を抜く芸能界で酸いも甘いも知り尽くしていますから。デビューの瞬間 … 続きを読む
ドラマ2025年12月8日
-治済に対する仇討ちのため、対立関係にあった蔦重と松平定信(井上祐貴)がタッグを組む展開にも驚かされると同時に、思わず胸が熱くなりました。 藤並 白河藩に戻った後の定信は、それまでとは打って変わって、大田南畝や山東京伝に本を書かせているんで … 続きを読む
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む