【インタビュー】ミュージカル「ペテン師と詐欺師」山田孝之&石丸幹二コンビが送る珠玉のコメディー「見終わった後にすごくハッピーな気持ちになれる」

2019年8月15日 / 12:00

-逆に、石丸さんから見て、映像で活躍される役者さんが舞台に出演することに対してはどのような思いがありますか。

石丸 喜ばしいことですし、日本も本来あるべき姿になってきたんだなと思います。本来は、どちらの魅力も出せるのが俳優じゃないかなって思うんです。ミュージカルの現場に飛び込んできて腕を磨いて、映像に戻ったら、それが血になって肉になっていくんだと思います。舞台で生まれ育った人間としては、映像界には才能を持った人がたくさんいらっしゃるので、そういう方たちにもどんどん飛び込んできてほしいです。僕が映像のお仕事をさせていただいたときに、映像の撮影は一瞬の勝負に力を注いでいるので、俳優たちは、より研ぎ澄まされたものを持っていると感じました。舞台とはまたスタンスが違って、映像には映像のシビアさがあり、輝きが違います。その輝きを、ぜひ舞台にも持ってきて、僕たちにも学ばせてもらいたいです。

山田 世間の方が思うより、映像だから、舞台だからとギクシャクしてないですよ。僕たちは表現者という一つのくくりだと思っているんです。例えば、映画に芸人の方やミュージシャンの方が出演してくれることは、僕たちはすごくうれしい。だって、不慣れなところに、酷評を受けるかもしれないのに、飛び込んできてくれたんですよ。僕らが本気で好きで、一生を懸けてやっているものに、魅力を感じてくれたっていう喜びがあるから、活動の場がどうこうということは考えていない人が多いと思います。

-改めて、お客さんへのメッセージを。

石丸 見終わった後にすごくハッピーな気持ちになれる作品です。楽しい気持ちで送り出せるよう頑張ります。

山田 楽曲も素晴らしいですし、芝居もきっと面白くできるんじゃないかと思っています。

(取材・文・写真/嶋田真己)

ミュージカル「ペテン師と詐欺師」

ミュージカル「ペテン師と詐欺師」は9月1日~26日に都内・新橋演舞場で上演。
公式サイト www.petenshi-musical2019.com

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

早見沙織「プレデターの新しい魅力をこの映画から感じていただけると思います」『プレデター:バッドランド』【インタビュー】

映画2025年11月19日

-アニメーションの声優としての活動が中心ですが、こうした映画の吹き替えとの違いはありますか。  私の個人的な感覚になりますが、マイクの前で自分の心を動かしながら表現をすることは変わらないので、ベースの部分はあまり違いがないと思います。ただ吹 … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

▽キム・ゴウンはユミ役にぴったり  –ドラマ化にはどのくらい関わっていますか。   事前にクリエーターと何回かミーティングをしました。物語の順序を入れ替えてみようとか、どこまで表現していいかなどを事前に話し合いました。ウェブトゥ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

-撮影で特に印象に残った場面を教えて下さい。  近所の少年たちにいじめられた幸太が大雨の中、おじさんの家の前で黙って座り込んでいるシーンが、すごく印象に残っています。カメラに綺麗に映るように、大量の雨を降らせていたので、その水圧がものすごく … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。  私は … 続きを読む

Willfriends

page top