【インタビュー】映画『二ノ国』日野晃博「今回だけは映画のために映画を作る」スタジオジブリの遺伝子を持つ青春×ファンタジー超大作

2019年7月29日 / 12:00

-逆にゲーム版をプレーしたことがある人にとって、本作を楽しめる要素はありますか。

 ゲームをプレーしたことがある方にも楽しめるような仕掛けはいろいろとあります。例えば、音楽のフレーズ一つ取っても、ゲームの音楽のフレーズが使われている部分もあって、テーマ曲では久石さんが意図的にゲームと共通にした部分もあるんです。それに、ゲームをプレーしていると、いろんなシーンやシチュエーションでちょっとしたお遊びじゃないですけど、冒頭から登場するおじいさんが後半に着ている服など、デザインや設定などで気付くことがあると思います。

-ゲーム版からジブリと一緒に仕事ができると思ったときはどんな気持ちでしたか。

 僕だけではなくて、ジブリ作品というのは国民的リスペクトがあるものです。そこに関しては、僕が作ったお話をジブリの方たちにアニメにしてもらえる、ということの興奮度はすごく高かったですね。「二ノ国」のゲームを作っていたときは本当に考え抜いて、その上でやっぱりジブリ作品にリスペクトをして、ジブリ作品の印象的なシーンを少しモチーフとしてストーリーの中に組み込んでいたんです。そのときは、ジブリさんに言わなかったんですけど、バレていたかもしれません(笑)。

-日野さんにとって、ゲームと映画の製作に懸ける思いとは?

 僕の中ではゲームと映画を作るということは両立していて、クロスメディア作品とはいえ、10年以上も連続していろんなタイプの映画を作ってきたので、ゲームと映画を両方同時にやっていることに慣れてきてはいます。一つ一つの作品に毎回新しいコンセプトを入れるので、新しいものや新しいコンセプトを作るということ自体にワクワクしています。この映画は、僕的にたぶん初めて書くラブストーリーだったので、どんな風にしたらドキドキできるのかとか考えながら作ったので、新しい挑戦でした。

(取材・文・写真/櫻井宏充)

(C)2019 映画「二ノ国」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

-小駒と直の掛け合いで工夫したことはありますか。  小駒と直は年齢も職業も育ちも違い、仲良くなれる要素も、バディになれる要素も全くないと思ったので、まず2人の共通点を考えました。刑事も保険調査員も、被害者や遺族が一日でも早く安心できるように … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

-5年前の「醉いどれ天使」以来の舞台出演となりますが、舞台にまた立ちたいという思いはずっとあったのですか。  お話をいただけるならと思っていました。ただ、役者は見てくださる方がいて、やりましょうとおっしゃっていただいてできるので、舞台に立つ … 続きを読む

page top