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最初は久武の方が身分もずっと上ですが、男として見込んだからこそ、手紙のやりとりをするなど、交流を深めていったに違いありません。ただ、不器用な人間だとは思っていたでしょうね。自分の意見を言い過ぎて、島流しに遭ったりもしているので…。それでも、自分ないものを持っている西郷は、絶対に薩摩に必要な人間だと考えていた。それほど信頼していたからこそ「西郷が行くなら…」と、西南戦争にも同行したのでしょう。
2人が決別していく様子は、見ていて悲しくなりますよね。一度、薩長同盟を結ぶ前に、西郷と大久保が廊下の隅でこっそり話しているところに久武が通りかかって、何を勘違いしたのか、2人の仲を誤解する場面があったんです(第29回)。「おまえら、そうなの…?」と(笑)。ただ、久武にはそれぐらい仲がよく見えていたわけです。そういう2人が仲違いをするのは、やっぱり寂しいなと…。
鉄砲の弾が次々と飛んでくる中、部下に止められながらも意地を見せて弓を射るという見せ場があります。弓を引くのは初めてでしたが、頑張って練習したので、カッコよく映っていたらいいですね。重い話ではありますが、世の中が移り変わっていく時代ということもあって、みんなバラバラな格好をしている辺りは西南戦争の見どころではないでしょうか。僕も、頭は七三分けなのに、鎌倉時代のような格好をしていますから(笑)。
こればかりはオファーが来ないと何とも言えませんが、その気にはなっています。マネジャーにもしっかり、「その道はあるぞ」と伝えてあります(笑)。
(取材・文/井上健一)
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