エンターテインメント・ウェブマガジン
橋本 基本的に廣木さんは「お芝居は役者が考えてくるもの」と思っているようなんです。監督が理想とする映像に私たちが合わせていくというより、私たちが生きる姿を監督が撮る、みたいな感じで。だから、撮影中は「こう動いて、こういうしぐさをしてほしい」といった指示は一切ありません。あるとすれば、せりふの言い方や抑揚がその場面にふさわしくないと感じた場合に「もっとこうじゃない?」などと言う程度。そういうところが、伸び伸びとしているように見えた理由ではないでしょうか。
成田 椎名の場合、ゲームセンターやビリヤード場で友だちと騒ぐ場面は、台本に細かくせりふが書いてあるわけではないので、アドリブも多かったんです。楽しそうな雰囲気が作れればいいということだったので、みんなフリー(笑)。そういう点が良かったのかもしれません。
橋本 (原作者の)山内さんと出会えたことが一番です(笑)。もともと小説が好きだったこともあって、小説を書くときに山内さんが戦ったものを、私も共有できたことがうれしかった。山内さんに限らず、私は常に創始者を最も尊敬しているので、ゼロから作品を作り出した人たちへの敬意を失ったような取り組み方はしたくなかったんです。それを踏まえた上で、この映画をいいものにしようという思いを持ったまま完走できたことは良かったなと。おかげで、ものすごい宝物になりました。
成田 「群像劇って面白いな」と改めて思いました。自分が出演した部分以外にも、たくさんの物語があって…。出演しているみんなが良かったし、それぞれが良かったから成り立っている作品だなと。そういう出会いに恵まれたことが嬉しかったです。
(取材・文・写真/井上健一)
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む