【2.5次元インタビュー】阿久津仁愛、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝に「尊敬だけじゃなく勝つ気持ちで挑む」

2018年6月27日 / 16:00

 2018年で15年目に突入したミュージカル『テニスの王子様』。新キャストが加わり、生まれ変わった青学(せいがく)が、再び強敵・氷帝と対戦する「3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝」が7月12日より開幕する。「3rdシーズン 青学(せいがく)vs六角」から主人公・越前リョーマ役を演じている阿久津仁愛(にちか)が、新青学への思い、そして氷帝との戦いに懸ける意気込みを語った。

越前リョーマ役の阿久津仁愛

-新たな青学メンバーの印象はいかがですか。(※取材は稽古前)

 みんな、わりと静かで、落ち着いているなって思います。9代目の青学はみんなにぎやかだったから余計にそう思うんだと思いますが、いい意味で違うなって思います。

-今の段階で手応えは感じていますか。

 ドリライ(5月に行われたミュージカル『テニスの王子様』15周年記念コンサート Dream Live 2018)の千秋楽で、新青学メンバーと1曲だけ披露したんですけど、そのときから、『何も言うことない!』って思っています。このメンバーならいけるって思えました。

-青学メンバーでは、阿久津さんだけが9代目から引き続き、出演されています。そういう意味では、“先輩”になるわけですが、稽古では阿久津さんが引っ張っていく立場ですか。

 そんなことはないかな。やっぱり、部長(の手塚国光役の青木瞭)に引っ張っていってもらいたい。もちろん、分からないことは聞いてくれればいいなって思っていますけど。

-青学メンバーとより親密になるために、どのようにコミュニケーションを取っていますか。

 稽古後にご飯に行っています! リョーマと桃城は(劇中で)関係性が深いので、(桃城武役の大久保)樹とは、どういう関係性になるかを、ご飯に行ってよく話しています。今までとはまた違った関係性になればいいなと思っているんです。

-リョーマを演じる上で、新しい青学になって変化はありましたか。

 僕はみんなのやり方やチームの個性を見て、合わせたいなって思っています。もちろん、しぐさとかは変わらないと思うし、変えられないものもありますが、心の中で思っていることは変えられると思うんです。

-では、阿久津さんが、初めてリョーマを演じてから1年半がたちますが、その間ご自身で成長したなと感じることは?

 全部、成長しました(笑)。やっぱり、座長としてカンパニーをまとめないといけないし、公演ではあいさつもあるから、自然と成長できているかなと思います。でも、それもみんなのおかげ。何があっても助けてくれる仲間がいるから、堂々とステージに立てるようになったんだと思います。

-そもそも、阿久津さんは本作のオーディションを受けたとき、ダンスや歌のお稽古はされていたんですか。

 全くしていなかったです。

-この作品でのお稽古で初めて習ったんですね。それは、最初から高いハードルでしたね。

 めっちゃ高かったです(笑)。今でも、よくこんなのやったなと思います(笑)。きつかったです。でも、僕、初めて出演したときから、「きつい状況を楽しんだら、絶対勝てる」って思って戦っているんです。きっと、戦っている相手もきついと思いますし。あとは、夜、おいしいものが食べたいから、絶対勝ってやるぞ! とか(笑)。

-「演じる」というよりは「試合に勝つ」という思いで、試合シーンをやっているんですね。

 はい。勝つって気持ちです。

-なるほど。阿久津さんはお稽古終わっても、作品について考えるタイプですか。

 あんまり考えないです。オンオフがはっきりしています。舞台は、自分一人で作っているものじゃないので、一人になったときに何か変えようと思っても、それは危険だと思うので。だから、公演が終わって少し時間がたつと、全く考えないようにしています。しかも、僕、普段はリョーマと違って生意気じゃないんで(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開)  太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

Willfriends

page top