「亮平さんの芝居に対する姿勢やお話の全てが勉強になりました」斎藤嘉樹(土持政照)【「西郷どん」インタビュー】

2018年6月24日 / 20:50

-土持は沖永良部ことばと薩摩ことばの二つを使いますが、ご苦労も多かったのでは?

 切り替えは大変でした。沖永良部ことばでしゃべっていたと思ったら、次は薩摩弁で、その後また沖永良部弁…。その上、子どもたちとのやり取りでは、アドリブが求められます。だから、子どもたちが来た瞬間、沖永良部ことばでアドリブを言って、横を見たら西郷さんがいるので、「ああ、どうしよう…!」みたいな(笑)。

-二つの方言をどのように習得しましたか。

 方言指導の方が録音してくれたものを、毎日、外出するときもずっと聞いていました。家にいるときは、紙に書いてアクセントに印をつけて、何度もしゃべって練習して…。それを二つやらなければならなかったので、とりあえず必死でした。外国語を覚える方が楽だと思ったぐらいです。

-沖永良部ことばで言わなければならないところで、薩摩ことばが出てしまうようなことも?

 たくさんありました。その度に、「違うよ」と注意されて(笑)。役者同士の話し合いでせりふが変わり、一から方言をやり直したこともあります。しかも、翌日の朝10時からの撮影に間に合わせなければいけない。だから、夜中に撮影が終わった後、寝る暇を惜しんで、朝まで1人でカラオケボックスにこもって必死に練習しました。

-この作品を経験したことで、ご自身の成長はどんなふうに感じていますか。

 より深く、役について考えるようになりました。僕にとっては、やっぱり亮平さんの存在が大きかったです。ストイックな役作り、芝居に対する姿勢…。現場での姿を見て、いろいろな話もさせていただきましたが、全てが勉強になることばかりでした。

-鈴木さんも渡辺謙さん(島津斉彬役)からいろいろなことを学んだそうですね。

 亮平さんも大河が初めてだったので、渡辺謙さんからいろいろなアドバイスをもらったという話は聞きました。それを受けてのアドバイスなので、僕は渡辺謙さんから教わったようなものです(笑)。でも、先輩・後輩というのは、そういうものだと思うんです。亮平さんが学んだことを僕につなげてくれた。だから、僕もそれをこれからつないでいかなければいけない。芝居というのは、そうやってみんながつないでいくものではないかなと。

-“謙さんイズム”を受け継いでいる部分もありそうですね。

 そうですね(笑)。渡辺謙さんにはまだお会いしたことはありませんが、機会があれば「“謙さんイズム”を受け継いでいます!」と伝えたいです。怒られそうですけど(笑)。

(取材・文/井上健一)

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