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切り替えは大変でした。沖永良部ことばでしゃべっていたと思ったら、次は薩摩弁で、その後また沖永良部弁…。その上、子どもたちとのやり取りでは、アドリブが求められます。だから、子どもたちが来た瞬間、沖永良部ことばでアドリブを言って、横を見たら西郷さんがいるので、「ああ、どうしよう…!」みたいな(笑)。
方言指導の方が録音してくれたものを、毎日、外出するときもずっと聞いていました。家にいるときは、紙に書いてアクセントに印をつけて、何度もしゃべって練習して…。それを二つやらなければならなかったので、とりあえず必死でした。外国語を覚える方が楽だと思ったぐらいです。
たくさんありました。その度に、「違うよ」と注意されて(笑)。役者同士の話し合いでせりふが変わり、一から方言をやり直したこともあります。しかも、翌日の朝10時からの撮影に間に合わせなければいけない。だから、夜中に撮影が終わった後、寝る暇を惜しんで、朝まで1人でカラオケボックスにこもって必死に練習しました。
より深く、役について考えるようになりました。僕にとっては、やっぱり亮平さんの存在が大きかったです。ストイックな役作り、芝居に対する姿勢…。現場での姿を見て、いろいろな話もさせていただきましたが、全てが勉強になることばかりでした。
亮平さんも大河が初めてだったので、渡辺謙さんからいろいろなアドバイスをもらったという話は聞きました。それを受けてのアドバイスなので、僕は渡辺謙さんから教わったようなものです(笑)。でも、先輩・後輩というのは、そういうものだと思うんです。亮平さんが学んだことを僕につなげてくれた。だから、僕もそれをこれからつないでいかなければいけない。芝居というのは、そうやってみんながつないでいくものではないかなと。
そうですね(笑)。渡辺謙さんにはまだお会いしたことはありませんが、機会があれば「“謙さんイズム”を受け継いでいます!」と伝えたいです。怒られそうですけど(笑)。
(取材・文/井上健一)
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