【インタビュー】『蝶の眠り』中山美穂「最初にお会いしたとき、チョン監督はずっと『Love Letter』の話をしていました」キム・ジェウク「中山美穂さんの芝居からいろいろもらおうという気持ちで日本に来ました」

2018年5月10日 / 12:00

-映像の色使いやお芝居を含めて、とても繊細な作品だと感じました。そういう意味で、監督とお芝居について話し合う機会はありましたか。

中山 私に関しては、強い女性を演じてくれという話だけで、それ以外は特にありませんでした。あとは撮影のときに何かあれば、その都度「もっとこうしてほしい」ということを積み重ねていった感じです。

キム 僕は日本に来る前に監督と話し合っていました。例えば、チャネの韓国での生活がどんなふうだったのか、なぜ「人間失格」を読んで日本に来たのか…、そんなことです。シナリオを読んで、疑問点を書いて送って、その後に話し合ってという作業を何度か繰り返して。これ以上は何もないというところまでやったので、役に関する話はそこで終わっていました。あとはもう、チャネは涼子さんがいないと完成しないキャラなので、中山美穂さんの芝居からいろいろもらおうという気持ちで日本に来ました。

-お二人の気に入っている場面を教えてください。

中山 選べないんですよね、いっぱいあって…(笑)。映像的には、涼子とチャネの2人がソファーに座って、黙って本を読んでいる場面が美しいですね。

キム 2人が一緒に暮らすようになってからの家のシーンは全部好きです。映像の美しさでは、真っ白な服を着た2人が神社を歩きながら会話をするシーンもすてきです。光の当たり方が絶妙で。

-この映画を、どのように観客に見てもらいたいですか。

中山 なるべく先入観なく見ていただければ…。その方が、この世界に入り込みやすいのではないでしょうか。

キム ただ、楽しんでください。それだけです。アクションやコメディーだったら、ここがいい、ここが受けると説明したいのですが、この映画は何も言いたくないんですよ(笑)。ただ見て、感じてくだされば、それだけでうれしいです。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

-小駒と直の掛け合いで工夫したことはありますか。  小駒と直は年齢も職業も育ちも違い、仲良くなれる要素も、バディになれる要素も全くないと思ったので、まず2人の共通点を考えました。刑事も保険調査員も、被害者や遺族が一日でも早く安心できるように … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

-5年前の「醉いどれ天使」以来の舞台出演となりますが、舞台にまた立ちたいという思いはずっとあったのですか。  お話をいただけるならと思っていました。ただ、役者は見てくださる方がいて、やりましょうとおっしゃっていただいてできるので、舞台に立つ … 続きを読む

page top