【インタビュー】『亜人』本広克行監督「子どもたちが見られるアクション映画を目指しました」

2018年4月18日 / 12:00

 桜井画門氏の大人気コミックを佐藤健&綾野剛共演で実写映画化した『亜人』。決して死なない新人類“亜人”となった青年・永井圭と、同じ“亜人”でありながら人類に敵対するテロリスト佐藤の戦いを、迫力のアクション満載で描いた作品だ。メガホンを取ったのは、『踊る大捜査線』シリーズをはじめ、数々の大ヒット作を送り出してきた本広克行監督。4月18日のDVD&Blu-ray発売を前に、映画製作の舞台裏を聞いた。

本広克行監督

-この作品の監督を引き受けた理由は?

 オファーを受けて送られてきた原作本が積んであるのを、中学生だった子どもたちが見て「『亜人』やるの?」と言ってきたんです。聞いてみると「面白い」ということだったので、この子たちが喜ぶものを作るのもいいなと思って引き受けました。

-お子さんの言葉が後押しに?

 そうです。当初はターゲットが見えず、誰に向かって作ったらいいのか悩んだのですが、これをきっかけに「子どもたちが見られるアクション映画に」と。それから(佐藤)健くんや綾野(剛)くんの出演が決まったので、「女性が見ても面白い映画に」となっていきました。

-その段階で、台本は完成していましたか。

 台本はありました。ただ、設定を説明する部分がすごく長かった。もっと展開が早い方がいいと思ったので、かなり削って、主人公の圭が危機に陥っているところからスタートさせました。原作には静かな場面もあるのですが、映画ではそういった部分は圭と佐藤の会話に絞って、それ以外は動きのあるシーンでつないでいくように心掛けて。上映時間の問題もありますが、会話ばかりだと子どもたちが飽きてしまいますから。小学生にも見てほしかったので、R指定やPG指定を受けないようにも気を付けました。

-『亜人』は、この映画の前にアニメ版(テレビ&劇場版)が製作されています。映画を作る上で、影響は受けましたか。

 参考にした部分もありますし、アニメがあったおかげで、いろいろと発想を膨らませることができました。この作品でまず悩んだのが、IBM(亜人が使う分身のような人型の物体)をどうやって映像にするかということ。一から作るのはかなり大変です。そこで、以前から知り合いだったアニメ版を制作したポリゴン・ピクチュアズの社長に相談してみたら、アニメ版のCGデータを借りられることになって。そのデータを基に、IBMを作っていきました。これがなければ、とてもスケジュール通りにはできなかったでしょう。

-主人公の圭を演じた佐藤健さんは、自ら意見を出すなど、積極的に関わったようですね。

 よく覚えているのは、長い会話を簡素化した台本を自分で作って「監督、これどうですか?」と持ってきたとき。読んでみたら、よくまとまっていたので、ちょっと感動しました。即、採用です。健くんは、運動神経が抜群で、とてもクールな反面、心に熱いものを秘めている。そこが魅力です。集中しているときは、次のせりふをもっと良くするにはどうしたらいいのかを考えているし…。撮影中はほとんど雑談をしない人ですが、『踊る大捜査線』の深津絵里さんのファンだったらしく、『踊る…』の話をいろいろ聞かれました(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

芦田愛菜、努力を続けるコツは「一度に大きく飛躍しようと頑張り過ぎない」【インタビュー】

ドラマ2026年10月19日

 芦田愛菜が主演するドラマ「南田南弁護士は天才肌」(カンテレ・フジテレビ系)が、10月19日22時からスタートする。世界的にヒットした韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を日本版にリメイクした本作は、自閉スペクトラム症(ASD)の新人弁護 … 続きを読む

ドラマ「LOST10」脚本・奥寺佐渡子×監督・塚原あゆ子 横浜流星と小栗旬が演じるバディの魅力と制作の舞台裏を語る【インタビュー】

ドラマ2026年10月16日

 横浜流星が主演する金曜ドラマ「LOST10」が、16日22時からTBS系でスタートする。大河ドラマ以来の民放連続ドラマ出演となる横浜が、映画『国宝』の脚本家・奥寺佐渡子と再タッグ。「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督、新井順 … 続きを読む

磯村勇斗「吉田監督の世界に入れることが楽しみでした」吉田恵輔監督「磯村くんは思考が自分に近い」初顔合わせの舞台裏『mentor』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 かつて、花火遊びをきっかけにアパートを全焼させてしまった2人の少年、龍之介(磯村勇斗)と拓海(末澤誠也)が15年ぶりに再会。さらに、その火事で大火傷を負い、妻子を失った被害者・埜本(綾野剛)と交流する中で、2人は運命を狂わせていく…。   … 続きを読む

キタオ・サクライ監督「自分が夢中になってプレーしていた、子どもの頃の高揚感を生かしたいと思いました」『ストリートファイター/ザ・ムービー』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 1993年。かつて共に天才格闘家として名をはせたリュウとケンは兄弟のような存在だったが、ある理由から疎遠になっていた。そんな彼らの前に謎の女性格闘家・春麗が現れ、「ワールド・ウォリアートーナメント(世界格闘王決定戦)」の招待状を差し出す。 … 続きを読む

山下幸輝、初めての舞台出演への思い「踏み込んで挑戦しよう」 福田雄一演出のコメディーで「笑わせたい」ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月15日

 山下幸輝が出演する、ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」が、2027年1月からEXシアター有明で上演される。本作は、イギリスの国民的人気コメディ・グループ、モンティ・パイソンの「アーサー王伝説」をベースにした映画『モンティ … 続きを読む

page top