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エズラ 原作が“コミック”ブックだからね(笑)。今回は演じる上で、いろいろなことを意識しましたが、一番考えたのは、原作のフラッシュは、とても善人で謙虚な気持ちの持ち主として描かれているということでした。それから、現実の世界では、いろいろと苦労した人の方が面白いことを言ったりもしますが、彼らは自分を守るために笑いを利用しているのです。その点ではフラッシュも同じです。それに彼は人の話をちゃんと聞きます。観客にはフラッシュのそんなところも見てほしいと思います。ドストエフスキーの小説に『白痴』がありますね。あのせりふの時のフラッシュはまさにそんな感じでした(笑)。
レイ 確かにサイボーグは半分人間で、衣装も脱げません。それに黒人であるという点も見逃せません。今回は彼の姿を通して、そうした比喩を伝えたかったのです。また、私たちはテクノロジーに頼り過ぎて、そのうちに皆サイボーグになってしまうのではないかという問題もあります。例えば、あなたの眼鏡、腕時計、録音機、携帯電話も皆機械ですよね、特に携帯電話を持っていないと、私たちは裸になったような気分になります。ですからサイボーグは、将来的に人間はこうなってしまうのでは…という恐れを具現化した、とてもリアルな存在なのです。そもそも人間とは何なのか。体なのか、脳なのか、心なのか…。これはとても重要な疑問だと思います。
エズラ ワオ! とても素晴らしい答えだ(笑)。
エズラ このチームがフラッシュをどこに連れて行くのかがとても楽しみです。僕はフラッシュのキャラクターにとても興味を持っています。なぜなら、原作はとても早いペースで物語が進み、フラッシュはすぐに強くなり、自信満々になります。ですから、映画では、彼がどういう経緯で変化していったのかをじっくりと見せていきたいと思っています。
レイ サイボーグは、まだまだ成長の途中です。自分自身のこと、父親との関係、そして周囲の人々との付き合い方など、乗り越えるべき問題がたくさんあります。また、彼がスーパーヒーローのグループから出て一人になった時に、社会とどう向き合っていくのかも大きな問題です。彼が一人で街に出た時に、人々からどのように見られるのか、また、彼自身がどのように変化していくのか、ということに、とても興味があります。
(取材・文・写真/田中雄二)
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