「一瞬一瞬を大事にしたい」松本穂香(青天目澄子)&藤野涼子(兼平豊子)憧れの“朝ドラ”初出演に歓喜!【「ひよっこ」インタビュー】

2017年5月1日 / 08:15

 高度成長期の日本を舞台に、有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子の成長物語を描いたNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」。茨城から集団就職で上京したみね子が働くトランジスタ工場の同期の工員・青天目澄子役の松本穂香と兼平豊子役の藤野涼子が、朝ドラ初出演の喜びと撮影エピソードを語った。

 

青天目澄子役の松本穂香(左)と兼平豊子役の藤野涼子

青天目澄子役の松本穂香(左)と兼平豊子役の藤野涼子

-朝ドラ初出演が決まった時の感想は。

松本 朝ドラに出ることが夢だったので、オーディションに合格したと聞いた時はマネジャーさんがうそをついていると疑うほどびっくりしましたし、家に帰った瞬間に、玄関で泣きました。こんなに出演シーンが多い役だとも思いませんでした。

藤野 まさか合格するとは思わなかったので、連絡がきた時は驚きました。台本をもらってからは、日常から朝にふさわしい笑顔でいようと決めました。

-澄子は福島出身で、マイペースで食べることが大好きという役柄ですが、シンパシーを感じますか。

松本 周りからは「そのまんまだね」と言われたり、監督からも「この役は自分全開で自由にやっていいよ」と言われたりしました。似ているところが多くて大好きな役なので、第一印象のまま演じています。

-豊子は青森出身で、頭が良くて仕事もできるキャラクターですが、演じてみてどうですか。

藤野 豊子は頭が良くて言葉もバンバン出てくるけど、私はすぐに言葉が出ないし、私の性格とは逆なので、最初は豊子になれるか不安でした。でも、徐々に皆が「普段から豊子に見えるよ」と言ってくれるようになったので、ちゃんと役に入れていると自信がつきました。役づくりとしては、豊子はロシア文学が好きなので『アンナ・カレーニナ』などを読んだりしました。

-皆さん方言に苦労されているようですが。

松本 いろんな方言が飛び交っているから分からなくなっちゃう…。さっきも方言指導の先生から「ちょっと秋田に流されているね」と注意されました。実は、「今日は(雪は)そんなに降らねーですよ」というせりふで、“よ”のイントネーションは上げちゃ駄目なのに何回やっても上がるから、「降らねーです」って勝手に変えたこともあります(笑)。

藤野 祖父母が青森出身なので、特に苦労はなかったです。

-役のどの部分に注目してほしいですか。

松本 食べるシーンではせりふが聞き取れないんじゃない?というぐらいメチャメチャ頬張るんですが、そんなふうにおいしそうに必死で食べている“澄子らしさ”を見てください。

藤野 歌は得意ではないですが、クランクイン前から練習したので、段々うまくなっていくコーラスシーンを見てほしいです。

-澄子と豊子は全くタイプが違ってそりが合いませんが、実際のお二人はどうでしょうか。

松本 けんかのシーンで豊子に押されたら、その倍は押すようにしていますが、普段は仲良しです。二人とも緊張しいなので、現場ではリラックスできる昆布の体操みたいなことをよくやっています。

藤野 穂香ちゃんは発言が面白くて場を和やかにしてくれるし、私が落ち込んでいる時は励ましてくれるので助かります。でも、撮影中は私もライバル心を持ってやっています。けんかのシーンはリハーサルから結構本気です!

-主演の有村さんの印象はいかがですか。

松本 どっしり構えていて、やる時はやるし、その場の雰囲気を見てリラックスさせてくれたりもするし、頼もしい先輩です。

藤野 うん、頼もしい。最初は頑張れるのかという不安もありましたが、せりふをかんだり、間違えたりしても「全然大丈夫だよ」と優しく言ってくださるし、見守ってくれている感じがして、大変だけど頑張ろうという気持ちになりました。

-気になる共演者はいますか。

松本 時子役の佐久間由衣さんはきれいで格好良いからクールな人に見えるけど、話すと、いい意味で普通ですてきです。お芝居中、私が由衣さんを好きなのか、澄子が時子を好きなのか、分からなくなるぐらい好きです。

藤野 幸子役の小島藤子さんの面白さを尊敬しています。優子役の八木優希さんも楽しい人で、二人ともラフに話しをしている中で、「よーい、スタート」ですぐに役に入れるところがすごいなぁと思います。私は現場に入った時から集中していないと役になれないので…。

-お二人は「あまちゃん」で朝ドラに憧れを持ったそうですが、夢が現実となり、実際に本ドラマに出演している今のお気持ちは。

松本 澄子たちみたいに集団就職で上京した人たちが頑張ってくれたから今の日本があるということを多くの人に知ってほしいし、そのためにもちゃんと澄子として生きたいと思います。朝ドラにずっと憧れていたので、一瞬一瞬、皆との時間を大事にして、役としても自分としても成長したいです。

藤野 今の日本を作ってきた人たちを描いたこのドラマで、「私もこういう経験したな」とか、「こういうことを考えていた人がいたんだ」「楽しそうだな」と思ってもらえればうれしいです。そして私も一瞬一瞬を大切に、一生懸命に作ったものを届けて、朝から皆に笑顔になってほしいです!

(取材・文/錦怜那)


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】『新聞記者』シム・ウンギョン「松坂さんとの芝居のキャッチボールが楽しかった」松坂桃李「もっとこういう社会派の作品があってもいいのでは」

映画2019年6月25日

 ある日、新聞社に政府の極秘文書が届く。差出人は不明。記者の吉岡エリカは、真相の調査に乗り出すが、その過程で行き当たった一人の政府職員が自殺する。一方、その職員の後輩であり、内閣情報調査室に勤務する杉原拓海は、尊敬する元上司の死に衝撃を受け … 続きを読む

「みんな笑顔で復興運動会ができたことがうれしかったです」橋本愛(小梅)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

ドラマ2019年6月23日

 関東大震災で被災した人々を勇気づけるために行われた復興運動会で、「いだてん」第1部が完結。悲しい出来事はありつつも、希望にあふれたフィナーレに、心打たれた視聴者も多いのではないだろうか。数々の困難が続く中、たくましく生き延びた被災者の一人 … 続きを読む

「関東大震災後、孝蔵や小梅と一緒に夜を過ごすシーンでは、自然に感情が湧き上がってきました」峯田和伸(清さん)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

ドラマ2019年6月23日

 第24回で「いだてん」第1部がついに完結。関東大震災に見舞われながらも、被災者を元気づけるために開催された復興運動会には、これまでの主な登場人物が勢ぞろい。希望を感じさせる結末に、第2部への期待を高めた視聴者も多いことだろう。その復興運動 … 続きを読む

【映画コラム】現代にも通じる、知られざる歴史を描いた『ある町の高い煙突』

映画2019年6月22日

 明治時代末期から大正時代にかけて、茨城・日立鉱山の亜硫酸ガスによる煙害に対して、当時世界一となる大煙突を建設した人々の姿を描いた『ある町の高い煙突』が公開中だ。原作は新田次郎。監督・脚本は同じく茨城を舞台に、岡倉天心の活動を描いた『天心』 … 続きを読む

【インタビュー】A New Musical「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」柚希礼音&ソニン「相乗効果が生まれて、お互いに学びながら作っていける」

舞台・ミュージカル2019年6月20日

 ブロードウェーの新進気鋭の作曲家コンビ、クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーと演出家の板垣恭一をはじめとする日米のクリエーティブチームが共作する、A New Musical「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」が世界に先立っ … 続きを読む

アクセスランキング RANKING

page top