【インタビュー】「連続ドラマW 社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-」三上博史「こんな面白いことができるなら社長をやってみたい。権力を思い通りに使ってみたりして(笑)」

2017年4月29日 / 16:57

 4月30日からスタートするWOWOW「連続ドラマW 社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-」でカリスマ社長・青井を演じる三上博史。ドラマは、日本を代表する大手新聞社が、発行部数の激減、広告収入の低迷から身売りを画策する。そして巨大ネットショッピング会社AMCジャパンの日本法人社長・青井との交渉が始まるというもの。「連続ドラマW 下町ロケット」で夢を追う中小企業の社長を演じた三上が、今回は外資系企業の日本法人社長として“暴君”を演じる。社長という職業や青井の人物像について三上が語った。

カリスマ社長・青井を演じた三上博史

カリスマ社長・青井を演じた三上博史

-まず、脚本を読んだ感想をお願いします。

 いつもは原作から入っていこうと思っているのですが、今回は設定が変わっているので、原作を読まず、脚本しか読んでいないです。脚本を読んだ時は「こういう切り口なのか~」とすごく新鮮でした。ドラマで“報道”というジャンルは王道的なジャンルだと思います。僕自身も過去にストレートニュースのプロデューサー役を演じたこともありますが、今の社会や報道の世界をうまく描いているなと感じました。今回のドラマは、報道の世界を中心に描いていますが、視聴者は社会問題を突きつけられるというか、「全然、関係ない話じゃないんだ」という問題意識を感じさせられると思います。

-青井という人物についてどんなところを意識して演じましたか。

 分かりやすく、カリスマ性をにじませないといけないと思いましたが、今回は自分の信念に対する純粋な部分を表現することが重要だと思いました。青井の立場として考えるということをやっていくと、自然に青井という人物が出来上がったと思います。青井だからこうしなければならないというアプローチはしていないです。

-青井を演じる上で難しかった部分はありますか。

 青井は外に向けて作られた人物像になっているので、ナイーブ部分は一切見せないのです。いつも外側だけを表現しなければならず、強気な部分をメーンに演じなければなりません。どちらかというと、「下町ロケット」の時のように少しナイーブな役を演じる方が得意だったりするので、今回のように強気な部分を全面に「バーン」とやってしまうと立体的な人間を表現するのは難しいですね。

-今回は英語のせりふもありましたがいかがでしたか。

 違う言語で何かを表現するのは難しいです。20代のころから海外に住んだりしましたが、ネイティブではないので、使う言葉や表現方法は違いますね。ということは全て一からのやり直しで苦労しました。

-今回、社長役を演じてみて、社長という職業をどう思いましたか。

 大抵の人物は、今までの経験を基に演じることができる気がしますが、今回は会社組織のことなので、社長ともなるとそこまで考えるのかと思いました。僕は会社組織にいないので、社長の権力を使ってどうこうしようとかは考えたことがないですし、ましてや 国家と拮抗していこうとかは普通は考えない…。自分が日常で触れられない、未知なるところを演じるのは楽しいです。こんなに面白いことができるなら、社長業をちょっとやってみたいと思います。権力を思い通りに使ってみたりして(笑)。

-本作は、インターネットの普及による紙媒体の衰退、あるいは、ネットでニュースを配信する側のモラルなども描かれていますが、三上さんは、普段、ネットでニュースを見たり、情報を得ることはありますか。

 “情報ダイエット”という言葉があるのかどうかは分かりませんが、自分の中にそんなに多くの情報は入らないと思うし、普段から多くの情報を入れないようにしていると思います。最近スマホに変えたのですが、役者さんの中には携帯を持っていない人って多いですよ。僕は今までガラケーを使っていましたが、壊れてしまったので、最近スマホに変えましたが、まだ使いこなせない(笑)。設定がよく分からなくて、画面なんか見ていますと、勝手に余計なニュースなどの情報が入ってきて「これ、どういうこと?」と不快になります(笑)。 

-多くの作品に主演されていますが、座長として心掛けていることはありますか。

 基本的に一人の作業ではないので、座長としてチームのポテンシャルを最大限に上げなければならないと思います。いろんな人が集まる中で、最大限にそれぞれが持ち寄らなければ、より良い作品ができないので、そういうところに座長として最も気を使います。ではどうすれば良いのかとか、自分はどういう人格でいればいいのか日々悩みます。今、考えると20代のころとかは、自分がとことんやればいいんだと思っていた時期もあるし、これじゃいけないんだと思ったり、良い人になろうと思ってみたり、うまくいかないのですが、最近は考えても駄目なのかと思います(笑)。結局は自分の与えられたことをきっちりやるしかないですね。ワクワクするようなことを現場で提供できればいいなと思います。

三上博史

三上博史


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

夏帆「AIによって、誰でも一線を踏み越える可能性はある」AIを題材にしたドラマに主演「ある小説家の日記」【インタビュー】

ドラマ2026年3月6日

 現在、社会的に大きな注目を集める「AI」。そのAIを題材にしたサスペンステイストのヒューマンドラマ「ある小説家の日記」が、3月8日夜11時からNHK総合で放送される。  人気ミステリー作家・芹澤環(板尾創路)の事故死から1年。新作で編集を … 続きを読む

田村芽実、入野自由「この映画のどこかに自分自身を投影できるキャラクターが必ずいると思います」『ウィキッド 永遠の約束』【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月6日

 童話『オズの魔法使い』に登場する魔女たちの物語を描いた大ヒットブロードウェーミュージカル「ウィキッド」を実写映画化した2部作の続編となる『ウィキッド 永遠の約束』が3月6日(金)から全国公開された。本作の日本語版で、前作に引き続いて、ネッ … 続きを読む

「身代金は誘拐です」“鶴原”川西賢志郎を殺害した犯人が判明 「お前が犯人だったのか」「蒼空くんのパパは誰」

ドラマ2026年3月6日

 勝地涼と瀧本美織がW主演するドラマ「身代金は誘拐です」(読売テレビ・日本テレビ系)の第9話が、5日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、娘を誘拐された夫婦が「娘の命を救うために、他人の子どもを誘拐できるか?」という極限の … 続きを読む

椎名桔平「いろんな人たちを取り込みたい」青柳翔「一体感が伝わる作品」小沢仁志「スクリーンの俺たちと一緒に踊ってほしい」『スペシャルズ』【インタビュー】

映画2026年3月5日

 『ミッドナイトスワン』(20)の内田英治監督によるオリジナル作品で、佐久間大介(Snow Man)を主演に迎え、殺し屋たちが暗殺計画のためにダンス大会出場を目指す姿を描く『スペシャルズ』が3月6日から全国公開される。本作で、佐久間演じるダ … 続きを読む

長野凌大、星野奈緒、パク・ユチョン「この映画を見て、自分が置かれている状況から一歩踏み出したいと思っていただけたらうれしいです」『361 – White and Black -』【インタビュー】

ドラマ2026年3月5日

 あるトラウマを抱えるオンライン囲碁のチャンピオン・上条眞人と幼なじみの棋士たちとの隠された秘密を描いた、大山晃一郎監督の『361 – White and Black -』が、3月6日から全国公開される。本作で主人公の眞人を演じ … 続きを読む

Willfriends

page top