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松井優征の人気原作漫画を実写化した劇場版第2弾『暗殺教室~卒業編~』のBlu-ray&DVDが10月12日に発売される。地球破壊を予告した謎の超生物・殺せんせーと、その暗殺を託されたE組の生徒たちの絆がよりドラマチックに描かれた本作。メガホンを取った羽住英一郎監督が、主人公・潮田渚を演じた山田涼介の魅力や、人気漫画の実写映画化への思いを語った。
1作目から座長であることを意識してすごいなと思っていました。特にお芝居をするのが初めての子もいたので、E組の空気を作る時に、緊張感を持たせないようにフレンドリーに接していました。『~卒業編~』では1年たってさらに成長していて、エンターテインメントとして作品を底上げしたいという思いやプロフェショナルな空気を感じました。
山田くんは人見知りをする方だったので、1作目の撮影初日は「初めまして」のキャストも多く、短いシーンだったので誰ともしゃべらずに終わってしまって。これではいけないと本人も思ったみたいで、そのうちに合宿をして、撮影をした時には食事会を開いたり、いろいろと自分から話しかけるような空気作りをしていました。2作目ではもうみんな仲間なので、そういうベクトルではなく、大事な殺せんせーとの最後の芝居に向けて集中していました。
オーラを消せるところです。E組の生徒として渚くんは目立たない設定なので、役に入ると渚くんになっていたというか、Hey! Say! JUMPの山田くんとは感じさせないぐらい役に染まっていました。
はい。アイデアも出してもらったり、この映画を成功させていこうという気持ちを感じました。そう言ってもらえるとこちらもハードルを上げられるというか、タフなことをさせられるのですごくありがたかったです。
キスシーンは最初(原作者の)松井先生から先の構想を聞いていた時にはなかったですが、ちょうど1作目が公開したころに、連載でその展開になって、「キスしてるよ!」って驚きました(笑)。松井先生と話したら「思いついちゃったんですよ」と言っていて。(2作目で)茅野カエデ(山本舞香)の触手は出す予定だったのでキスシーンはやろうと思いました。女装は僕もファンが見たいかなと思ってプロデューサーに聞いたのですが、「いろいろとお楽しみ要素も多いので大丈夫じゃないですか?」と言われました。(笑)
委ねることが多かったです。映画化するに当たって原作を分析・研究して映画に置き換えた面白さを描こうとしましたが、彼らにはリアルに毎週読んでいる世界観があると思うので、そこから出てくるものを信じました。
原作ファンはどうしても原作と映画の違いに目が行きがちですが、どこがどう違うか見てもきりがないと思います。なので、1作目のオープニングはあえて原作とは変えました。(アクションで)戦争映画が始まったのかというぐらいの感じにして、その後に原作と同じ教室で同じ衣装を来た生徒たちが、同じようなオープニングを迎えるようにしています。違う、違わないではなく、ゼロからスタートさせたかったのです。それは、これは映画で、映画ならではの表現があり、二次元とは違い、音も音楽もあるんだと。スクリーンで見る迫力をガツンと見せようと意識しました。
なるべく漫画と同じにしたいと思いました。漫画では制服の着方も含めて細かく描かれているので、オーディションでも原作のイメージに近い人を選びましたし、髪形もなるべく漫画に寄せていきたいと思っていました。ただ、渚くんの髪の毛の色が原作とは違って青ではないのは、実写で青にすると「髪を染めている子」みたいになるからです。渚くんは髪を染めるような子じゃないですからね。
殺せんせーは顔と触手だけCGで、俳優さんがスーツに入って、実際に生徒とせりふの掛け合いをしています。CG的にはその方がやりにくいし、完全にグリーンバックを立てて撮影する方法も考えましたが、どちらが合成に適しているか、撮影に時間がかかるかを考え、生徒たちとの芝居のやりやすさや撮影のスピード感もこの方がいいということで選びました。
特典映像が多いです。キャストのファンにしてみたらオフショットも見られます。実際に殺せんせーをどういうふうに撮影しているのかも含めて、その辺は楽しいと思います。
(取材/文/撮影 中村好伸)
映画『暗殺教室~卒業編~』10月12日(水) Blu-ray&DVD発売
■ Blu-ray スペシャル・エディション 4枚組 ¥7800+税
■ DVD スペシャル・エディション 4枚組 ¥6900+税
※Blu-ray&DVDスタンダード・エディション同時発売、
10月5日(水)よりBlu-ray&DVDレンタル開始!
発売元:フジテレビジョン 販売元:東宝
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