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2月23日、NHK総合ほかで、大河ドラマ「麒麟がくる」の総集編が放送される。本能寺の変を引き起こした明智光秀を主人公に、これまでにない視点で戦国時代を描いた物語は好評を博し、2月7日に放送された最終回も高視聴率を記録した。また、光秀役の長谷川博己をはじめ、織田信長役の染谷将太、斎藤道三役の本木雅弘、足利義昭役の滝藤賢一など、俳優陣の熱演も話題となった。
総集編では、全44話を美濃編、上洛編、新幕府編、本能寺編の4章に再構成。光秀と姻戚関係にある道三の娘で、信長の正室となった帰蝶役の川口春奈が語りを務める。
全編を楽しんだ視聴者が、改めて物語を振り返る機会になるのはもちろんのこと、見逃していた人にとっては、話題作に触れるまたとないチャンス。主演の長谷川は番組公式サイトに発表したメッセージで番外編への意欲を見せているだけに、総集編の反響次第では、その実現に一歩近づくかもしれない。
総集編第1回「美濃編」あらすじ
美濃・明智荘の明智光秀(長谷川博己)は、新しい武器・鉄砲を手に入れるため、京に旅立つ。そこで権力者・松永久秀(吉田鋼太郎)や名医・東庵(堺正章)、孤児の駒(門脇麦)と出会い、初めて外の世界を知る。
一方、光秀の主君・斎藤利政(道三/本木雅弘)は、娘・帰蝶(川口春奈)と織田家嫡男・信長(染谷将太)の婚姻を条件に、宿敵・尾張の織田信秀(高橋克典)と和議を結ぶ。これを機に出会う光秀と信長。やがて美濃では、道三の嫡男・高政(伊藤英明)が、道三を相手に挙兵する。
総集編第2回「上洛編」あらすじ
美濃を追われた光秀たち明智家は、越前の朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の下にかくまわれる。その頃、信長は、桶狭間の戦で駿河の今川義元(片岡愛之助)を破り、その力を揺るぎないものにしようとしていた。
やがて、京で将軍・足利義輝(向井理)が暗殺されると、次期将軍の座をめぐり、義輝の弟・覚慶派と義栄派が対立。三淵藤英(谷原章介)ら、奉公衆の計らいにより、覚慶(後の将軍・足利義昭/滝藤賢一)を越前に迎える光秀。だが、煮え切らない義景の態度に、美濃の信長の下へ向かおうとする。
総集編第3回「新幕府編」あらすじ
義昭と共に上洛を果たす光秀と信長。しかし、晴れて将軍の座に就いた義昭の下、幕臣となった光秀が目にしたのは、腐敗した幕府の実態だった。
一方、正親町帝(坂東玉三郎)から勅命を得た信長は、越前の朝倉攻めに乗り出す。だが、朝倉に味方する比叡山延暦寺の焼き討ちを目にした幕府は、信長を危険視。信長との溝を深めた義昭は、ついに挙兵する。
総集編第4回「本能寺編」あらすじ
武士として最高の官位を得る信長。その横暴さは日ごとに増し、帝や朝廷、身内すらもないがしろにし始める。一方、大坂・本願寺や丹波など、先の見えない戦続きで疲弊する光秀。やがて、正親町帝への謁見を果たすと、「信長が誤った道に進まぬよう見届けよ」と命を受ける。
終わらない戦の原因が将軍の不在にあると悟った光秀は、追放された義昭と会い、帰京を促すが、義昭の答えは「そなた一人の京ならば考える」だった。そして、宿敵・武田氏を滅ぼした祝いの席で光秀を激しく叱責した信長は、ある究極の命令を下す…。
(構成/井上健一)
大河ドラマ「麒麟がくる」総集編は、2月23日(火・祝)、午後1時5分からNHK総合、BS4Kで放送予定。