【コラム】親の七光りは無用! 自ら輝きを放つ実力派ぞろい2世役者たち

2019年1月3日 / 12:00

 どの世界でも2世が目立てば、“親の七光り”とやゆされることが多いが、昨今の2世役者は自力でキャリアを積んだ実力者ぞろい。今後の映画・ドラマ界をけん引する、20代の若手2世役者を紹介する。

趣里 (C)2018「生きてるだけで、愛。」製作委員会

 先頭を走るのは、村上淳と歌手のUAを両親に持つ村上虹郎(21)。映画『2つ目の窓』(14)のオーディションに落選するも、諦め切れずに美術スタッフとして携わる中、河瀨直美監督から主演に抜てきされて役者デビューを飾ると、その後は映画、テレビ、舞台で大活躍。第41回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞、第31回東京国際映画祭で東京ジェムストーン賞など、数々の映画賞も受賞しており、ダークな役からさわやかな好青年役まで、その演技力は折り紙付き。

 今年は人気漫画家・岡崎京子原作の青春映画『チワワちゃん』(1月18日公開)、フジテレビ系連続ドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」(1月6日放送開始)に出演。快進撃が止まらない。

 名字がないこともあり、意外に知らない人も多いが、太賀(25)は中野英雄の次男。宮藤官九郎脚本の日本テレビ系連続ドラマ「ゆとりですがなにか」(16)での、ゆとりモンスター・山岸ひろむ役の怪演で脚光を浴び、昨年は日本テレビ系連続ドラマ「今日から俺は!!」で、賀来賢人演じる主人公・三橋貴志のライバル・今井勝俊役での振りきった演技でまたもや話題に。

 コメディーからシリアス物まで幅広い演技力には定評があり、山田孝之に憧れて役者の道を志し、13歳でデビュー後は、コンスタントに作品に出演し続けている。主役としてはもちろん、名バイプレイヤーとして示す絶大な存在感は彼ならではだ。

 趣里(28)の両親は水谷豊と伊藤蘭。けがによりバレリーナの夢を諦めるも、表現者になりたくて女優の道に進んだ彼女は、地道なレッスンを重ね、ドラマ『3年B組金八先生ファイナル直前同窓会スペシャル・ファイナル〜「最後の贈る言葉」』(11)での生徒役をオーディションで勝ち取りデビュー。

 その後もNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)、二宮和也主演のTBS系ドラマ「ブラックペアン」(18)など、多くのドラマや映画に出演。主演映画『生きてるだけで、愛。』(18)では、エキセントリックなヒロインを体当たりで熱演し、代表作と言えるほどの高い評価を得た。

 コンテポラリーダンサーでもある石橋静河(24)の父は石橋凌、母は原田美枝子。昨年のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で演じた、佐藤健演じる萩尾律の冷めた雰囲気の妻・より子役が記憶に新しいが、映画界では池松壮亮とダブル主演を務め、東京の片隅で生きる男女の恋愛を描いた『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)での繊細な演技が評価され、各映画賞の新人賞を総なめにして注目された。

 デビュー4年目の今年は、すでに6本の映画出演が決まっているから、ますます目が離せない。

 寛一郎(22)は、父に佐藤浩市、祖父に三國連太郎を持つ3世役者。その重圧は計り知れないが、あまりにも身近に感じていた役者の仕事に従事することは必然だったようだ。そして、青春映画『心が叫びたがってるんだ。』(17)で初めて表舞台に現れたときは大きな注目を集めた。

 今年は映画『チワワちゃん』、『雪子さんの足音』(2月公開)に出演するほか、実話を基にした人生再生ストーリー『君がまた走り出すとき』(3月2日公開)で初主演を務める。座長としての手腕が試される。

 
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