【インタビュー】「おかあさんといっしょ」卒業インタビュー「“子ども”ではなく初めて出会った人とどう楽しむか」(小林よしひさ)、「子どもたちと一緒に遊べた7年間、幸せだった」(上原りさ)

2019年6月19日 / 13:35

―ハードなお仕事、体調管理はどうされてきましたか?

よしひさ 食事面には重きを置いています。料理は好きで、自炊します。こだわりとしては、季節の野菜とか食材を取り入れること。最近「腸活」とかもはやってきているので、話題の乳酸菌製品なども取り入れたりしています。

りさ 私も、食べられるときにしっかり食べること。食が細くなってくると、弱ってる証拠だなって。そんなときはおなかに優しいものを食べたり。力をつけたいときはお肉をたっぷり食べたり。マスクやうがいなどの対策もしっかりしていました。特にインフルエンザにかかってしまうと番組に出られなくなってしまうので、怖かったですね。

―気分転換にはどんなことを?

よしひさ 私の場合は、趣味と実益が一致していて、筋トレなんです。筋トレをやればすっきりするし、疲れていてもジムに行くとテンションが上がっていくんです。料理もそうですが、自分で決めた目標に向かって黙々と作業していくのは、かなりリフレッシュになるんです。時にはあまりに疲れてテンションが落ちていても、子どもたちがいるとテンションが上がるので、子どもたちに助けてもらっていたというのもありましたね。

りさ 私は観劇ですね。大学でミュージカルをやってきたので、気になる作品や、気になる人が出ている舞台などを見にいって、英気を養っていました。最近はずっと家でアニメを見ていましたね。「Free!」とか、「うたの☆プリンスさまっ♪」とかを見ていました。あとはスイーツを作るのが好きで。チーズケーキと、パウンドケーキと、クッキーが得意です。

よしひさ 現場にもよく持ってきてくれたんですが、プロ級ですよ。僕は料理は好きだけどきちんと量るのが苦手で目分量なんですが、りさお姉さんはきっちり量るのがすごいなあと思います。

―2人同時卒業に当たり、(第12代目うたのお兄さんの)花田ゆういちろうさん、(第21代目うたのお姉さんの)小野あつこさんと交わされた言葉は?

よしひさ 楽屋で「卒業、決まったよー」と。もともと入ってきた頃から頼りになる存在だったので、「何の心配もないし大丈夫だよ」と伝えました。

りさ あつこお姉さんからは、「寂しいですね…」というお話ももちろんありましたが、「こういうとき、どうしていましたか?」と、私たちが気を付けていたことや意識してやっていたことを、聞いてくれるようになりましたね。彼女自身がしっかり解釈して子どもたちに伝えようとしてくれているんだなーと。「あなたたち2人なら絶対大丈夫だよ」と伝えました。

―ところで、番組内で見せる“変顔”というか、とてもユニークな表情をされますね。

よしひさ うたのお兄さん、お姉さん中心で進めていく番組なので、私はそんなにセリフが多くなくて、話さないこともあるんです。「そのときに、自分がいるポジションってなんだろう?」と。お兄さんたちの言葉に対する反応を表情で示したり、表情や動きでセリフを言っているような感覚でした。子どもたちが席に戻って手遊びをするときも、僕たちは歌わないけれど、もうひとアピールした方が楽しいなと思って。変な顔をしていたというよりは、表情豊かに反応していたという感じですね(笑)。

―りさお姉さんは、もともとパントマイムをやられていたんですか?

りさ 「パントマイムのお姉さん役を募集します」ということでオーディションを受けたんですが、合格してから初めて、しっかりレッスンをしていただいたんです。私も初心者だったからこそ、「子どもたちにどうやったら分かりやすく伝わるのかなー」「どういうふうにやったら、『楽しい!』『やってみたいな!』という気持ちが起こるのかな」などとすごく考えながらやっていました。あとはやっぱり、顔と体で楽しさを表現するのは大事なので、表情の豊かなお兄さんたちから勉強していました(笑)。

―今後挑戦したいことを教えてください。

よしひさ このまま体操の指導は続けていきますが、プラス、事務所に入ってテレビに出たりメディアの仕事などもやっていくので、より、できることも増えていくと思います。選ばず、どんどんチャレンジしていきたいなあって思っています。例えば、今までけがのことなどを考えてできなかったようなスカイダイビングなんかも積極的にやっていきたいです。

りさ 私はミュージカルを勉強してきたので、7年間やってきたことを生かして、最終的にミュージカルの方面に行けたらいいなあと思っています。また、7年間歌う仕事をしていないので、そちらも、再スタートを切るような感じで、新しい世界に一歩踏み出せたらいいなと思っています。

ヘアメイク=岩井マミ(M)・安藤千浪、スタイリング=山﨑厚見(SOUP)

(取材・文・写真/千葉美奈子)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

安田章大「体験したことのない違和感を持ち帰ってくれたら」 アングラ演劇の旗手・唐十郎作品に関西弁で挑む『アリババ』『愛の乞食』【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月18日

-「違和感を持ち帰ってほしい」ということですが、今の世の中、「分からないもの」は何かと切り捨てられがちです。その点については、どのようにお考えでしょうか。  まず、僕自身は分からないものを提示しているつもりはありません。だから、その人の中で … 続きを読む

【映画コラム】7月前半『スーパーマン』『ストレンジ・ダーリン』『「桐島です」』『生きがい IKIGAI』

映画2025年7月18日

『「桐島です」』(4日公開)  1970年代に起こった連続企業爆破事件の指名手配犯で、約半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した桐島聡の人生を高橋伴明監督が映画化。  桐島が逃亡中に何を考えどういう生活を送っていたのかは想像するしかない。だから … 続きを読む

俳優デビュー25周年の上戸彩が15年ぶりの写真集を発売 台湾で幻想的な夜市でのロケから寝起き姿まで多彩な魅力満載

イベント2025年7月14日

  -先ほどグルメの話がちょっと出ましたが、台湾で撮影中の思い出とかエピソードがあれば。  台湾におじゃまさせていただいたのは、映画『テルマエ・ロマエ』の撮影以来2回目だったんですが、とにかくスタッフのみなさんと和気あいあい撮影が … 続きを読む

JT・モルナー監督「この映画の実現は厳しいと言われた時に、『羅生門』を見れば分かると言いました」『ストレンジ・ダーリン』【インタビュー】

映画2025年7月11日

-最初に35ミリフィルムで撮ったというテロップが出ますが、画面の色遣いや音楽の使い方を見ていると、70年代のニューシネマのような雰囲気があると思いましたが、そういう狙いはあったのでしょうか。  その通りです。ただ、それはアメリカ映画に限った … 続きを読む

鹿賀丈史「演じることよりも感じることの方が先だったかなと思います」『生きがい IKIGAI』【インタビュー】

映画2025年7月10日

-2度の災害を経験して行き場のない怒りを抱いている山本が、ボランティアの若者と出会って心が解けていって笑顔を浮かべる場面が印象的でしたが、若者役の小林虎之介さんとの絡みはいかがでしたか。  僕は若い人と芝居をするのがすごくうれしいんです。今 … 続きを読む

Willfriends

page top