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放送は毎週土曜、午後9時から(再放送は翌週土曜、午後4時30分から)
NHKの大河ファンタジー「精霊の守り人 悲しき破壊神」が1月21日から放送されるのに伴い、主人公の女用心棒バルサを演じる綾瀬はるかがこのほどアクション練習の様子を報道陣に公開した。アクション指導を受けながら俳優たちを相手に立ち回り、バッサバッサと斬り倒していくさまは練習からもすさまじい気迫が感じられ、綾瀬自身も自分の成長とともにアクションが楽しいと感じるようになっていったことなどを明かした。
このドラマは世界中で愛される日本発のファンタジー大作「精霊の守り人」シリーズを4K実写ドラマとして3年間にわたって放送している。前シリーズ(2016年3-4月に放送)を経てお尋ね者となったバルサと新ヨゴ国の皇太子となったチャグムの、別れ別れとなった2人の冒険が再び始まる。新しいシリーズでは原作シリーズから「神の守り人〈来訪編・帰還編〉」「蒼路の旅人」「天と地の守り人〈第1部〉」をもとに、国境を超えた壮大なドラマを描く。
アクションは大変ですね。練習しても現場に入ると衣装やセットの狭さ、足元が悪かったり、練習していたことと違うことがたくさん起こります。間が空くと久しぶりな感じですが、使っていくと初めてのころより、短槍の振り方が体に染み込んできていると感じる部分はあるかも。短槍は振ると体が持っていかれるので足で踏ん張らないといけない。脚力や体幹も大事だと思います。
筋トレをしていました。前シリーズを撮ってこのシリーズに入る前に違う作品に出たりして運動をしていない時期があったので、また始めて…。短槍がこんなに重かったっけというところから始まって、足で踏ん張る感覚や振ったあとに体が崩れないように槍を止める力強さなど、やっていくうちに体が思い出していった感じです。新しいシリーズでは部屋の中など狭いところでのアクションがあって、おもいきり振るのが怖かった。持ち方を変えたり向きを変えたり、前のシリーズでは習っていないことがけっこうあって難しかったです。
このシリーズのときにいろいろとおすすめされたものがあって、けっこう見ました。そのとき公開していた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』! 女性のヒーローっていう感じがして、立ち姿や芯がズシッとある感じが参考になりました。
前のシリーズで自分のアクションはなぜ“のぺっ”としているのか、何が足りないのかと思って見直して、それはメリハリだと思いました。今回、終わりの方で気がついたのですが、先生と自分のアクションを撮影して、どこが足りないのか研究するようにしています。撮影は順撮りではなく最後の方のシーンを最初に撮ったりしているので、たまにいいところがある(笑)。自分が体を動かして人が倒れていく楽しさはあるけど、やっぱりできたものを見て「あ、前よりいいかな」と思ったときが楽しいです。

女用心棒バルサ(左)と幼なじみの薬草師タンダ
前のシリーズでは少年っぽい感じだったバルサがチャグムとの旅を経て大人になったというか、バルサの中で“人を殺すことはどういうことか”という闇を抱えた部分がより深くなったと思います。以前より複雑で、自分のやってきたことに向かい合って、より考え始めていく。これまではなんとなく殺すことが当たり前のような感じでどんどん斬っていくというアクションをしていましたが、自分でもすごく意識するようになりました。
ちょっと痩せてしまって弱っちい感じに(笑)。今はまた次のシリーズに向けてトレーニングを再開しています。違う作品に入るとすっかり運動から離れてしまって、前回の撮影のときは全身筋肉痛から始まっていたのですが、このシリーズから次の撮影までは短いのでそういうことはないと思います(笑)。
<プロフィール>
綾瀬はるか(あやせ・はるか)
1985年生まれ。広島県出身。2001年、女優デビュー。以降、「白夜行」「JIN-仁-」「わたしを離さないで」(TBS系)、「ホタルノヒカリ」「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)、映画『海街diary』『本能寺ホテル』(1月14日公開)など出演作多数。2017年版カレンダー(ハゴロモ)が発売中。
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