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俳優の中島裕翔が主演する「連続ドラマW シリウスの反証」の放送・配信が、1月10日(土)午後10時からWOWOWでスタートする。本作は、人気作家・大門剛明氏の同名小説を原作に、冤罪(えんざい)の救済に挑む弁護士たちの戦いを描く社会派ミステリー。冤罪(えんざい)被害者の救済に取り組む団体「チーム・ゼロ」に所属し、25年前に岐阜県郡上八幡で起きた一家惨殺事件の犯人とされた死刑囚を救うため、難攻不落の再審請求に挑む若き弁護士・藤嶋翔太を演じる中島が、作品の見どころや撮影の裏話などを語ってくれた。

(C)WOWOW
冤罪(えんざい)事件というセンシティブな題材を描いていくので、そこは配慮しながらも、実際に起こっている問題でもあるので、監督とお話しして、人物も事件もドラマのトーンもリアルに描きたいというビジョンがありました。僕は弁護士役を『SUITS/スーツ』(2018年/フジテレビ)などで演じたことがあるのですが、今回は冤罪(えんざい)事件を扱う弁護士なので、また一つ心境が違いますし、人の命がかかっている刑事事件のお話なので、より重みを感じながら撮影に臨みました。
WOWOWさんだからこそ、冤罪(えんざい)事件という題材に対してフィルターをかけることなく切り込んで届けることができると思いますし、そこに本気さを感じています。冤罪(えんざい)事件として有名な袴田事件のほかにも、当時の制度やシステムが整っていないことが原因で冤罪(えんざい)になってしまった事件が多くあるので、そういう題材をリアルに感じられるところが魅力だと思いますし、僕が演じる藤嶋が所属している「チーム・ゼロ」という団体も、「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」という実在する非営利団体をモデルにしているので、実際にこうやって奔走している人たちがいるんだということを知るきっかけにもなると思います。
「冤罪(えんざい)」とまではいかないのですが、誰もが本当は自分はやっていないのに…と思うような経験って、一度はあると思うんです。小さな出来事ですが、子どもの頃に「このお菓子を食べたでしょう」と言われたことがあったなとか、こういうときに疑われたことがあったなとか、そういう細かいところから広げていって「冤罪(えんざい)」がどういうものなのか、自分でもついやってしまったことはあるなと考えました。この作品は「冤罪(えんざい)」と、もう1つ「バイアス(偏見)」がテーマになっているのですが、僕が演じる藤嶋は過去に小さな冤罪(えんざい)の疑いをかけられる経験をしてきたバックボーンがあるにも関わらず、知らず知らずのうちに偏見でものを見てしまっているときがあって。冤罪(えんざい)事件の被害者に対して、どこかで、こいつはやっているだろうという目で見てしまったり、人って安易にバイアスがかかってしまうことがあるなという人間の危うさみたいなものは、作品の中で1つ見せておきたいことでした。
自分が大切にしている仲間のために動けるところや正義感の強さ、人間臭さが藤嶋の魅力だと思います。僕は役を演じるときに、自分の中に役と同じ感情があるかどうかを考えて、共感できるところまで持ってくるのですが、藤嶋は共感できる気持ちが多くありました。物事をバイアスを持って見てしまうところも1人の人間として、ある意味で理解ができますし、これだけは許せないというものが1個あって、ある時点からギアが掛かって動き出すところや、実は正義感や信念が強いところも共感できて、むしろカッコいいな、こうなりたいなと思う像でもあります。

(C)WOWOW
撮影で岐阜に行くときに「岐阜に行ったことはあるか?」という話を皆でしていて、僕は「ないかも」と言っていたのですが、あとで母親に確認したら「あなた、行ったことあるじゃない」と言われました(笑)。郡上には初めて行ったのですが、川の水がきれいで、空気も澄んでいて、のどかでそばがおいしくて。街並みも昔ながらの作りが残っていてすてきでした。郡上での祭りのシーンの撮影は、近年まれに見る大掛かりな撮影で、夜遅くまでエキストラの方にも一緒に頑張っていただいて、迫力のある豪華な画になっていると思います。
そうですね、こんなに早く主演で出演させていただけると思っていなかったので、挑戦という思いはあります。僕はもともとWOWOWさんに加入しているんです(笑)。映画を見ることが好きですし、過去に共演させていただいた方が出演しているドラマも拝見しているので、以前からWOWOWさんが作るドラマは、ほかにはないオリジナリティーやユニークさがあって、かつシリアスな問題を芯を突いた脚本で扱う面白さがあると思っていて。今回は脚本家やほかのキャストの皆さんが豪華なので、皆さんに支えられながら主役をやらせていただくことができたなと思います。
(取材・文/小宮山あきの)

(C)WOWOW
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