柏木悠&石川凌雅&福澤侑「昭和のヤンキーはおしゃれで渋みがある」 ドラマ「ゴーストヤンキー」【インタビュー】

2024年5月16日 / 16:00

 現在放送中のドラマ「ゴーストヤンキー」。本作は、陸上選手の夢を絶たれ、人生に絶望した少年・風町トゲルが、ひと癖もふた癖もある“幽霊の昭和ヤンキー”集団「わんぱく団」と出会い、人生が大きく変わっていくオリジナルストーリー。霊界で起こる不思議な騒動に巻き込まれながらも、仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら乗り越えていく、熱くてクスッと笑える物語だ。

 本作で主人公の風町トゲルを演じる柏木悠(超特急)と、昭和のヤンキー・千葉丈助/バーチ役の石川凌雅と富野吾郎役の福澤侑が取材に応じ、ドラマの見どころや“昭和ヤンキー”の印象、昭和・平成・令和の中で好きな時代などを語ってくれた。

(左から)福澤侑、柏木悠、石川凌雅 (C)エンタメOVO

-本作で皆さんが演じている役柄の魅力と、演じるうえで気を付けたことを教えてください。

柏木 僕が演じたトゲルは陸上を頑張っている中でけがをして挫折した役なので、その感情の起伏を見せられたらいいなと思いました。登場人物の中では僕だけが令和の人なので、昭和のヤンキーには「SNS映え」という言葉が通じないなど、ギャップを感じるシーンでは、僕もリアルな反応を届けたかったので、昭和の情報をあえて入れないように気を付けました。

石川 バーチは男気があって、背中で見せていくタイプのキャラクターです。最初は「わんぱく団」の敵チームとして登場するのですが、実はそれは「わんぱく団」のことを思って取った行動だったので、外側はクールですが、中はホットというギャップを出せるように意識しました。

福澤 吾郎は自分が間違っていても意見をしっかりと伝えたり、ストレートに気持ちをぶつけるタイプなので、そこが魅力だなと思います。自分が前に出るばかりではなくて、バーチや自分が認めた奴の背中を押せるところが人間味があって、僕が好きなところです。

-撮影現場の雰囲気はいかがでしたか。

柏木 大変なスケジュールの中、明るくて温かい現場でした。楽屋の過ごし方も、それぞれが個人の時間も大事にしつつ、ふざけ合ったりもして楽しく撮影できました。

石川 皆さんが差し入れしてくれて、現場においしいジュースやスイーツ、カレーなどがあったので、ご飯の話で盛り上がりました。初日は柏木くんが一口サイズのおしゃれなかまぼこを差し入れしてくれて、すごくセンスを感じて、本当にありがとうと感謝を伝えました(笑)。

-本作でも描かれている“昭和のヤンキー”は、皆さんから見て、ビジュアルや内面的なことも含めて、どのように映りましたか。

福澤 おしゃれだなと思います。今の時代はツッパリはいませんが、SNSがはやっているので、けんか一つにしても匿名で悪口を書いたり、そういうのはちょっと嫌ですよね。昔はムカついたら「面と向かって話をしようや」と言ってけんかしていたと思うので、今はぜいたくなものや便利なものは増えましたが、昔の生き方を見ると捨てたもんじゃないな、いい時代だったんだろうなと思います。

-見た目も“おしゃれ”に感じているのですね。

福澤 はい、見た目もおしゃれですし、今やると渋いなと思います。とはいえ僕らが急にリーゼントにして「ヨロシク!」と言い出したらおかしいので、実際にはできないのですが(笑)、昭和の世界観がレトロで好きなので、この作品でそれを感じられたなと思います。

柏木 僕も本当にそう思います。昭和のヤンキーは渋みがありますよね。

(C)「ゴーストヤンキー」製作委員会・MBS

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【Kカルチャーの視点】異領域を融合する舞台芸術、演出家イ・インボの挑戦

舞台・ミュージカル2025年7月3日

 グローバルな広がりを見せるKカルチャー。日韓国交正常化60周年を記念し、6月28日に大阪市内で上演された「職人の時間 光と風」は、数ある韓国公演の中でも異彩を放っていた。文化をただ“見せる”のではなく、伝統×現代、職人×芸人、工芸×舞台芸 … 続きを読む

毎熊克哉「桐島が最後に何で名乗ったのかも観客の皆さんが自由に想像してくれるんじゃないかと思いました」『「桐島です」』【インタビュー】 

映画2025年7月3日

 1970年代に起こった連続企業爆破事件の指名手配犯で、約半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した桐島聡の人生を、高橋伴明監督が映画化した『「桐島です」』が、7月4日から全国公開される。本作で主人公の桐島聡を演じた毎熊克哉に話を聞いた。 -桐島 … 続きを読む

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

蓮佛美沙子&溝端淳平「カップルや夫婦が“愛の形”を見直すきっかけになれたら」 グアムで撮影した新ドラマ「私があなたといる理由」【インタビュー】

ドラマ2025年7月1日

 ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む

風間俊介「横浜流星くんと談笑する機会が増えてきたことがうれしい」蔦重と和解した鶴屋喜右衛門役への思い【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュー】

ドラマ2025年6月29日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。6月29日放送の第25回「灰の雨降る日本橋」では、浅間山の噴火によっ … 続きを読む

Willfriends

page top