高杉真宙「作品や役を好きになるというのが1番の原動力」 舞台「ロミオとジュリエット」【インタビュー】

2023年8月19日 / 08:00

 映画『東京リベンジャーズ』シリーズやドラマ「わたしのお嫁くん」など、数々のドラマ、映画で活躍する高杉真宙が、9月13日から上演される舞台「ロミオとジュリエット」でロミオ役に挑む。高杉に本作への意気込みや役作りについてなどを聞いた。

高杉真宙(ヘアメーク:堤紗也香/スタイリスト:菊池陽之介) (C)エンタメOVO

ー出演が決まったときのコメントで「さまざまな方達が演じてきた、さまざまな方達が知っている物語」と本作を評していましたが、改めて、出演が決まったときの心境を聞かせてください。

 演劇をやる上で目標にしていたものの一つで、いつかはと思っていた作品です。有名な演劇作品はいくつもありますが、その中でも、この作品は特に多くの人が知っている作品だと思いますし、そうした作品のお話をいただけてうれしかったです。それから、本来、演劇には年齢はあまり関係ないものですが、やっぱり年齢に合った役をやっていくべきなのかなとは少なからず思っています。そういう意味では、ロミオというかなり若い人物の役を今いただけたことはとても幸運だったと思います。

ーロミオという人物については、どう感じていますか。

 シェークスピアの作品もそうですし、僕が以前に出演した「カリギュラ」もそうですが、古典作品には“理不尽と戦う人たち”が出てきます。だから、「神とはなんなのか」と考え、「月が欲しい」と言い始めるんだと思います(笑)。理不尽と戦わないといけないですから。ですが、それが彼らを主人公たらしめているとも思います。そう考えると、ロミオは、“理不尽と戦うことができなかった人”。それが若さゆえのことなのかは分かりませんが、彼は“できなかった”んです。僕はそこに共感しますし、そんなロミオが好きです。

 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「素晴らしい技術も、全ては皆さんを映画の世界に連れていくためのサポートに過ぎないと思っています」『猿の惑星/キングダム』ウェス・ボール監督【インタビュー】

映画2024年5月13日

 現在から300年後、人類と猿の立場が完全に逆転し、猿が独裁支配をもくろむ衝撃的な世界を大胆に描いた「猿の惑星」新サーガの第1章『猿の惑星/キングダム』が公開された。来日したウェス・ボール監督に話を聞いた。 -最初の『猿の惑星』(68)から … 続きを読む

「光る君へ」第十八回「岐路」女にすがる男たちの姿と、その中で際立つまひろと道長の絆【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年5月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。5月5日に放送された第十八回「岐路」では、藤原道長(柄本佑)の兄・道兼(玉置玲央)の死と、それによって空席となった関白の座を巡る道長と藤原伊周(三浦翔平)の争いが描かれた。  妻・定子(高畑充希 … 続きを読む

【週末映画コラム】映画館の大画面で見るべき映画『猿の惑星/キングダム』/“お気楽なラブコメ”が久しぶりに復活『恋するプリテンダー』

映画2024年5月10日

『猿の惑星/キングダム』(5月10日公開)    今から300年後の地球。荒廃した世界で高い知能と言語を得た猿たちが、文明も言語も失い野生化した人類を支配していた。そんな中、若きノア(オーウェン・ティーグ)は、巨大な帝国を築く独裁 … 続きを読む

「場所と人とのリンクみたいなのものを感じながら見ると面白いと思います」今村圭佑撮影監督『青春18×2 君へと続く道』【インタビュー】

映画2024年5月9日

 18年前の台湾。高校3年生のジミー(シュー・グァンハン)はアルバイト先で4歳年上の日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)と出会い、恋心を抱く。だが、突然アミの帰国が決まり、落ち込むジミーにアミはあることを提案する。現在。人生につまずいた3 … 続きを読む

田中泯「日本の政治に対する僕自身の憤りに通じる部分も多かった」世界配信となる初主演のポリティカル・サスペンスに意気込み「フクロウと呼ばれた男」【インタビュー】

ドラマ2024年5月9日

 あらゆるスキャンダルやセンセーショナルな事件を、社会の陰に隠れて解決してきたフィクサー、“フクロウ”こと⼤神⿓太郎。彼は、⼤神家と親交の深かった次期総理候補の息⼦が謎の死を遂げたことをきっかけに、政界に潜む巨悪の正体に近づいていくが…。先 … 続きを読む

Willfriends

page top