バナナマン「日本のバラエティーは、元気で面白いんだぞと知らしめたい」 伝説の番組「風雲!たけし城」が世界配信で復活!【インタビュー】

2023年5月4日 / 08:00

 1980年代にブームを巻き起こし、海外でも熱狂的なファンを生んだ視聴者参加型アクションバラエティー番組「風雲!たけし城」が、34年ぶりに復活し、Prime Videoで独占配信中だ。令和版では、総勢300人以上の攻撃軍が、難攻不落のたけし城を目指して、さまざまな仕掛けが施された“無理ゲー”に挑戦する。番組で「たけし城」の家老と家臣を務めるバナナマンの設楽統と日村勇紀に、番組の見どころやオリジナル版を見ていた当時の思い出のほか、日本のバラエティーが世界進出することへの思いや野望を聞いた。

バナナマンの設楽統(左)と日村勇紀

-お二人は「風雲!たけし城」の大ファンだと聞きました。出演が決まったときの心境はいかがでしたか。

設楽 当時の「風雲!たけし城」を見ていたので、うれしかったです。日村さんとコンビを組んだときに、「俺は将来、『たけし城』みたいな『おさむ城』をやりたいんだ」という話をしていたぐらい好きだったので、復活するだけでもうれしいのに、それに出演できるなんて、いいのかなと思いました。

日村 (設楽から)「おさむ城」をやりたいというのを聞いていたので、「たけし城」に関われるのは感慨深いものがあります。34年前の「たけし城」は、超人気の(ビート)たけしさんがすごいことをやっているというので、とにかく盛り上がっていました。みんなの憧れの番組だったので、そこに出演できるのも不思議な感じでした。

-34年前に「風雲!たけし城」を見ていた当時の思い出を教えてください。

設楽 僕たちは中学生ぐらいだったのですが、周りで見ていない人なんていないのでは? というぐらい、みんなが見ていましたし、攻撃隊長の谷隼人さんの「行けー!」という号令は、よくまねしていました。

日村 ボールをバーンッと投げて「ジブラルタル海峡」のまねをするのがめちゃくちゃはやりました。「ジブラルタル海峡」という名前も、これで覚えましたし。ただの石を飛び越えるときも「竜神池!」なんて言いながら飛び越えたりしていました。学校の休み時間とかに、よくまねしていたなと思います。

-今回、たけしさんとの収録で印象に残っていることはありますか。

設楽 過去にも、たけしさんとお仕事をさせていただいていますが、「たけし城」の殿としてのたけしさんは特別で「殿が来た!」って感じで違いましたね。殿が登場して、こっちに向かって歩いてくるシーンでは、オーラがすごくて、膝がガクガク震えて気を抜くと気絶しそうでした。

日村 全く一緒で、たけしさんがスタジオに現れたときは「あの殿が来た!」という感覚で迫力がありました。殿と谷隊長が2人で話されているのも感動的でした。本番が始まると、たけしさんが自由奔放でハチャメチャなので、僕らは「殿!」と言うしかなくて。これは何とかだ、あれは何とかだとオンエアで使えないようなことも言ったり、本当に殿がさく裂していました(笑)。

-昭和から令和になっても、みんなが楽しいと思える「たけし城」の魅力は、どんなところにあると感じますか。

設楽 一般の参加者の方も、たけし軍側で出演している芸人も、みんな泥だらけになったり、水浸しになって体当たりでやっていて、本当にみんなが楽しんでいるんですよね。「たけし城」は有名なお祭りの一つぐらいの感覚があって、盛り上がりがすごいなと思います。今回は参加者も34年前に出ていた人が、子どもができて親子で一緒に参加するとか、海外の「たけし城」マニアの方や研究家など、本当にいろんなチャレンジャーが来たので、改めて「たけし城」は、すごく好きな人がいっぱいいるし、世界中の人が見ていたんだなと思って感動しました。

-令和版のアップデートされた魅力はありますか。

日村 ゲームがとにかく難しい“無理ゲー”なんです。鍛え抜いたらクリアできるとか、そういうことでもなくて、誰でも参加できて、誰でも行けそうで、でも、絶対にクリアできないという、ここの魅力はすごいと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【週末映画コラム】『六人の嘘つきな大学生』/『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開)

映画2024年11月22日

『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開)  大手エンターテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用の最終選考に残った6人の就活生への課題は「6人でチームを作り、1カ月後のグループディスカッションに臨むこと」だった。  全員での内定獲得 … 続きを読む

生駒里奈が語る俳優業への思い 「自分ではない瞬間が多ければ多いほど自分の人生が楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年11月20日

 ドラマ・映画・舞台と数多くの作品で活躍する生駒里奈が、ストーリー性のある演劇的な世界観をダンスとJ-POPで作り上げるダンスエンターテインメント集団「梅棒」の最新作、梅棒 19th GIFT「クリス、いってきマス!!!」に出演する。生駒に … 続きを読む

史上最年少!司法試験に合格 架空の設定ではないリアルな高校2年生がドラマ「モンスター」のプロデューサーと対談 ドラマ現場見学も

ドラマ2024年11月17日

 毎週月曜夜10時からカンテレ・フジテレビ系で放送している、ドラマ「モンスター」。趣里演じる主人公・神波亮子は、“高校3年生で司法試験に合格した”人物で、膨大な知識と弁護士として類いまれなる資質を持つ“モンスター弁護士”という設定。しかし今 … 続きを読む

八村倫太郎「俊さんに助けられました」、栁俊太郎「初主演とは思えない気遣いに感謝」 大ヒットWEBコミック原作のサスペンスホラーで初共演『他人は地獄だ』【インタビュー】

映画2024年11月15日

 韓国発の大ヒットWEBコミックを日本で映画化したサスペンスホラー『他人は地獄だ』が、11月15日から公開された。  地方から上京した青年ユウが暮らし始めたシェアハウス「方舟」。そこで出会ったのは、言葉遣いは丁寧だが、得体のしれない青年キリ … 続きを読む

「光る君へ」第四十三回「輝きののちに」若い世代と向き合うまひろと道長【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年11月15日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。  病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む

Willfriends

page top