ウエンツ瑛士、生田斗真との“夫婦役”に「人として大好きなので、そこに少し特別な感情が乗るという感覚」【インタビュー】

2022年5月24日 / 08:00

 テレビのバラエティー番組でも活躍し、俳優としても映画や舞台、テレビドラマなどでその実力を発揮しているウエンツ瑛士が、6月8日から上演されるパルコ・プロデュース2022「てなもんや三文オペラ」に出演する。原作となる「三文オペラ」は、1928年に初演された、差別と貧困・資本主義社会を痛烈に風刺した音楽劇の名作。主演に生田斗真を迎え、原作版では女優が演じる役柄をウエンツが演じる。NHK教育テレビ番組「天才テレビくん」で共演して以来の友人である生田との共演や役作りについてなどを聞いた。

ウエンツ瑛士(ヘアメーク:田中誠太朗/スタイリスト:作山直紀) (C)エンタメOVO 

-ウエンツさんが演じるのは、“ヒロイン”であるポール役です。出演が決まってどう感じましたか。

 「三文オペラ」は世界的に有名な作品ですので、設定を変えた本作がどんなふうになるのかすごく楽しみでした。

-本作は、関西弁での芝居となりますが、それについてはいかがですか。

 関西弁での芝居は初めてなのですが、最初の東京よりも大阪公演は緊張すると思います(笑)。完璧な関西弁は難しいかもしれませんが、それを目指しながらも、あまり言葉だけにとらわれず、役の感情を大事に演じたいとは思っています。

-今現在は、ポールという役柄についてどんな印象を持っていますか。

 まだ稽古が始まっていないのでこれから変わるとは思いますが、誠実で真っすぐな人だなという印象です。ですが、それだけでは演劇において面白味もないので、感情のやり取りや動き、所作が大事になってくるんだと思います。今回、大先輩方がたくさんいらっしゃるので、見て学ばせていただきたいです。

-生田さんとは舞台での共演は初めてですが、俳優としての生田さんの印象は?

 静かなエネルギーを持っているタイプだと思います。ただ、静かだけれど、そのエネルギー量は膨大。2人のバランスを考えると、今回は僕がエネルギーを前面に出していくのがいいのかなとも思いながら、稽古を楽しみにしています。僕は、斗真がお芝居をしている姿がとっても好きなんですよ。今回は、斗真が歌うので、それを横で聞けるのもすごく楽しみですし、カンパニーを引っ張っていく斗真のサポートもできたらと思っています。

-生田さんとは夫婦という役どころなので、甘いやり取りも期待してしまいますが。

 そうですね。ただ、自分ではあまり(ラブシーンに対して)特別なものはありません。斗真のことはもちろん人として大好きなので、そこに少し特別な感情が乗るという感覚です。ポールとしても、そもそも人間として好きだという思いがあると思うので、すんなり入れそうな気はしています。

-ところで、ウエンツさんは、18年に芸能活動を休止し、1年間、ロンドンで演技の勉強をしました。イギリス留学を経て、ミュージカルや演劇に対する思いの変化は感じていますか。

 あまり変わっていないと思います。ただ、いい意味で周りの見る目が変わったことは感じています。例えば、この作品もそうですが、こうしてお声を掛けてくださる方が増えたというのは変化だと思います。僕自身は、自分で気付けるほどの変化はないのですが、周りが変わるというのは不思議だなと思いながら、この2年間過ごしていました。

-技術的な面でのステップアップについてはいかがですか。

 それも自分では分からないですね。もし、僕がこれがいいと思うことがあっても、それを周りの方がいいと思っていなかったら意味がないですし、極端なことを言えば、お客さんが楽しんでくれることが一番だと思うので。もちろん、その中でもスタイルの違いなどはあると思います。お客さんに迎合することがいい作品もあれば、お客さんを舞台に呼び込むのがいい作品もあります。そういう意味では、自分の中の選択肢は増えたと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

堤真一「自分なりの演じ方」で描き出す 濵田崇裕、ローマは「僕が出会ったことがない人間」 「グレンギャリー・グレンロス」で初共演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月10日

 堤真一と濵田崇裕が初共演にしてダブル主演を務める、Bunkamura Production 2026/DISCOVER WORLD THEATRE vol.17「グレンギャリー・グレンロス」が、11月6日から上演される。本作は、1983年 … 続きを読む

戸田菜穂「スッとあの時代に入っていけるような空気がありました」名作漫画の実写映画化で、昭和の母を好演『遥かな町へ』【インタビュー】

映画2026年10月9日

 10月9日から全国公開となる『遥かな町へ』は、「孤独のグルメ」「神々の山嶺」で知られる漫画家・谷口ジローの名作を実写映画化した作品だ。  建築デザイナーとして活躍する48歳の中原博史(大谷亮平)が、故郷・鳥取県の倉吉で母親の墓参りを済ませ … 続きを読む

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「バックルームズ」(9月4日公開)★★★ 出口のない迷宮が生む恐怖  “あるはずのない隙間”から、黄色い壁に囲まれ蛍光灯に照らされた迷宮のような空間へ迷い込んだ男(キウェテル・イジョフォー)が、出口を求めてさまよう。インターネット発の都市伝 … 続きを読む

伊原六花「七五三掛さんが一緒で心強い」七五三掛龍也「伊原さんはオールマイティーな方」痛快リベンジ・エンターテインメントで共演「小麦とバターと復讐と」【インタビュー】

ドラマ2026年10月7日

 10月7日(水)よる11時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット「水ドラ★イレブン」枠で、新ドラマ「小麦とバターと復讐と」がスタートする。  夫と助手に裏切られ、命を落としたパン職人の野崎ミチルが、2年前にタイムリープし、過去をやり直しなが … 続きを読む

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

page top