エンターテインメント・ウェブマガジン

ウソップ役の山口勝平(左)とモンキー・D・ルフィ役の田中真弓
前編では映画本編の話を中心に、収録時の裏話や原作、そしてアニメシリーズの楽しみ方を知ることができた。後編ではアニメシリーズの振り返りや、収録中の裏話に加えて、麦わらの一味とスタッフの仲だからこそ起こるハプニングなどを、ルフィ役の田中真弓とウソップ役の山口勝平に聞いた。
田中 (ロビン役の)山口由里子さんって本当に変なことを言う人なんですよ。
山口 すごく真面目なシーンで「巨大兵器の設計図」を「きょだいせいきのへっけいず」ってロビンの声で言ったり。
田中 最近だと「大衆浴場」のことを「大衆食堂」とか言い出すんですよ。
山口 間違い方が天才的だよね(笑)。
田中 何をしでかすか分からないから、由里子から目が離せない。
山口 「20年も演じてきたら、それぞれキャラクターに似てきますよね」って話をしようとしたのに、全然違う話になっちゃった(笑)。
田中 (ナミ役の)岡村明美ちゃんは一番若いのに一番しっかりしている。ちゃんと決めなきゃいけないことがあるのに、ふざけちゃうのが2人(田中・山口)いても上手に軌道修正してくれます。
山口 幼稚園の真面目な子みたいにね。(サンジ役の)平田(広明)さんは料理がすごく上手だし、メンバーの誕生日を覚えていてプレゼントをさりげなく贈ってくれたりします。
田中 サンジみたいな人だよね。でも中井(和哉)くんはゾロみたいではなくて、マイクの前に立つと堂々と立つのに、出番が終わっていすに座ると内股で消え入るように「僕に触れないで」ってオーラを出しています。
山口 でも、役に対してストイックなところはゾロみたいだよね。やっぱりどこか似てきます。
田中 矢尾(一樹)ちゃんとフランキーは完全に同じ。いつもパンツ一丁な感じ。
山口 (笑)。矢尾さんは夏になると裸族に近い格好をしていますから。チョーさんもすごくブルックっぽいよね。
田中 いつもひょうひょうとしているよね。育ちゃん(大谷育江)は「前に子ども時代のサンジを演じたからもう自分は他の役で出られないって思っていたから、チョッパー役に抜てきされたときはびっくりした」って言っていました。

ⓒ尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会
山口 僕はやっぱりメリー号をめぐってルフィと言い争うところです。
田中 あのとき、一番最初のテストの演技が採用されたんだよね。
山口 そう。テストの段階で2人の言い合いを録音してくれていて、スタッフから「それでOKです」って言われました。
田中 すでに出来上がっていた絵と演技が合わない部分があったけど、そこは「絵を書き直します」って言ってくれて。
山口 でも、最後のゾロの「迷うな」ってせりふに全部持っていかれたよね。
映画2025年12月5日
戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。 主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む