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宮崎駿監督、笑顔で引退会見 「今回は本気です」と決意を語る

 長編映画製作からの引退を発表した宮崎駿監督

 公開中の映画『風立ちぬ』を最後に長編映画の製作から引退する意向を明らかにしていたスタジオジブリの宮崎駿監督が6日、東京都内で引退会見を行った。

 会場にはテレビカメラ70台、13の国と地域からの海外メディアも含め、600人を超えるマスコミが詰め掛けた。会見の冒頭で宮崎監督が「僕は何度も『辞める』といって騒ぎを起こしてきた人間です。どうせまた今回もと思われるでしょうけど、今回は本気です」と語ると、鈴木敏夫プロデューサーをはじめ、会場は笑いに包まれた。

 宮崎監督は「『崖の上のポニョ』から『風立ちぬ』の完成まで5年かかった。その間はシナリオを書いたり、道楽の漫画を描いたり、美術館の短編を作ったり、それでも5年かかる」と振り返り「次を考え始めたら5年じゃ済まないと思う。あと3カ月もすれば73歳。それから7年たつと80歳になってしまう」と語った。

 この現実について「僕の長編アニメーションの時代は、はっきり終わったんだと思う。もし今後やりたいと思うことがあっても、年寄りの世まい言であるとはっきり片付けたいと思っています」と説明した。

 また「子どもたちに『この世は生きるに値するんだ』と伝えるのが自分たちの仕事の根幹でなければならないと思ってやってきました。それは今も変わっていません」としみじみ語り、今後のスタジオジブリには「やっと上の重しがなくなったんだから『こういうものをやらせろ』という声が若いスタッフから鈴木さんに届くのを願っています」と後進に期待を寄せた。

 会見では「公式引退の辞」と題した書面が配布され、その中には「ぼくは自由です」の一文も。今後は「車が運転できるかぎりは毎日アトリエに行こうと思っています。やりたくなったもの、やらなければいけないことをやりたい」と自由に活動を続けていく意向を示した。

 さらに、宮崎監督は自身を「僕は文化人になりたくない。僕は町工場のおやじ」と表現。「三鷹の森ジブリ美術館」も2001年10月の開館から間もなく12年を迎え「美術館の展示やその他については関わらせていただきたい。それは僕が筆やペンで描いたりしないといけない。美術館を続けていくには、ずっと手を掛け続けなければならない」と語った。

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