宮崎駿監督、笑顔で引退会見 「今回は本気です」と決意を語る

2013年9月6日 / 18:06

 長編映画製作からの引退を発表した宮崎駿監督

 公開中の映画『風立ちぬ』を最後に長編映画の製作から引退する意向を明らかにしていたスタジオジブリの宮崎駿監督が6日、東京都内で引退会見を行った。

 会場にはテレビカメラ70台、13の国と地域からの海外メディアも含め、600人を超えるマスコミが詰め掛けた。会見の冒頭で宮崎監督が「僕は何度も『辞める』といって騒ぎを起こしてきた人間です。どうせまた今回もと思われるでしょうけど、今回は本気です」と語ると、鈴木敏夫プロデューサーをはじめ、会場は笑いに包まれた。

 宮崎監督は「『崖の上のポニョ』から『風立ちぬ』の完成まで5年かかった。その間はシナリオを書いたり、道楽の漫画を描いたり、美術館の短編を作ったり、それでも5年かかる」と振り返り「次を考え始めたら5年じゃ済まないと思う。あと3カ月もすれば73歳。それから7年たつと80歳になってしまう」と語った。

 この現実について「僕の長編アニメーションの時代は、はっきり終わったんだと思う。もし今後やりたいと思うことがあっても、年寄りの世まい言であるとはっきり片付けたいと思っています」と説明した。

 また「子どもたちに『この世は生きるに値するんだ』と伝えるのが自分たちの仕事の根幹でなければならないと思ってやってきました。それは今も変わっていません」としみじみ語り、今後のスタジオジブリには「やっと上の重しがなくなったんだから『こういうものをやらせろ』という声が若いスタッフから鈴木さんに届くのを願っています」と後進に期待を寄せた。

 会見では「公式引退の辞」と題した書面が配布され、その中には「ぼくは自由です」の一文も。今後は「車が運転できるかぎりは毎日アトリエに行こうと思っています。やりたくなったもの、やらなければいけないことをやりたい」と自由に活動を続けていく意向を示した。

 さらに、宮崎監督は自身を「僕は文化人になりたくない。僕は町工場のおやじ」と表現。「三鷹の森ジブリ美術館」も2001年10月の開館から間もなく12年を迎え「美術館の展示やその他については関わらせていただきたい。それは僕が筆やペンで描いたりしないといけない。美術館を続けていくには、ずっと手を掛け続けなければならない」と語った。


芸能ニュースNEWS

「95」あか抜けていく“秋久”高橋海人の姿に 「応援したくなる」 「陰キャのQとギャルの絡みのシーンが面白かった」

ドラマ2024年4月16日

 高橋海人が主演するドラマ「95」(テレビ東京系)の第2話が、15日に放送された。(※以下、ネタバレあり)    本作は、早見和真氏の青春小説が原作。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら1995年の渋谷をがむしゃらに駆 … 続きを読む

「366日」“明日香”広瀬アリスの“サクラのハチミツ”シーンに号泣  「泣き過ぎて嗚呼」「“遥斗”眞栄田郷敦の愛しか感じない」

ドラマ2024年4月16日

 広瀬アリスが主演するドラマ「366日」(フジテレビ系)の第2話が、15日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、HYの名曲『366日』の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動きだした … 続きを読む

「アンチヒーロー」は戦隊物? 役名に隠された色の秘密が判明

ドラマ2024年4月16日

 日曜劇場「アンチヒーロー」第2話最速試写会・スペシャル舞台あいさつが15日、東京都内で行われ、出演者の長谷川博己、北村匠海、堀田真由、大島優子、林泰文、岩田剛典、木村佳乃、野村萬斎が登壇した。  本作は、弁護士ドラマの枠組みを超え、“正義 … 続きを読む

「きみけも」“神崎”北山宏光の“琴音”玉城ティナを守る姿に胸キュン 「2人のシーンは癒やし」「お兄の頭ポンの手が男らしかった」

ドラマ2024年4月15日

 北山宏光が主演するドラマ「君が獣になる前に」(テレビ東京系)の第2話が、12日に放送された。  本作は、さの隆氏の同名漫画を原作に、ドラマオリジナルの脚本で実写化。人が持つ闇や獣性を描き、人間の暗部をとことんえぐる戦慄のノワール・サスペン … 続きを読む

「ACMA:GAME」“照朝”間宮祥太朗の真っすぐさが「カッコいい」 「“初”田中樹が最後に笑ってくれて良かった」

ドラマ2024年4月15日

 間宮祥太朗が主演するドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」(日本テレビ系)の第2話が、14日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、原作・メーブ氏、作画・恵広史氏による同名漫画を実写化。主人公の織田照朝(間宮)が99本集める … 続きを読む

Willfriends

page top