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高杉真宙「ナニワ金融道」主演は「うれしいけれど緊張もした」 「この作品が愛されてきた理由を知ることができた」

(左から)藤澤浩和監督、高杉真宙、加藤雅也 (C)エンタメOVO

 映画『ナニワ金融道』初日舞台あいさつが25日、東京都内で行われ、出演者の高杉真宙、加藤雅也と藤澤浩和監督が登壇。登壇予定だった宇崎竜童は体調不良のため欠席した。

 本作は、大阪を舞台に貸金業者、いわゆる「街金」の実態を描いた漫画『ナニワ金融道』を、全3話で実写映画化。

 奨学金の返還滞納のために信用情報に傷が付き、就職先が見つからない灰原(高杉)は、偶然「帝國金融」の求人を見つけて面接に行くが…というストーリー。

 原作は1990年代に連載がスタート。高杉は「今回映画に携わったからこそ、この作品が愛されてきた理由を知ることができました。(過去の映像化で)いろんな灰原さんがいる中、今回、自分がどんな灰原さんにしていくべきなのか、考えなければいけなかった。オファーはうれしかったけど、緊張もしました」と語った。

 灰原の教育係の桑田を演じた加藤は、奈良県出身。「ずっとこういう作品をやりたかったのにチャンスがなかった。『東京の人みたい』と言われてね。でも、バラエティー番組に関西弁で出演したときに、これが威力があった。見ていた人が、『関西弁、しゃべれるんや』ということでこの話が来た」と経緯を説明。「ついにこういう役ができる。50代の集大成的な感じ」と笑顔を見せた。

 “令和版”として本作を手掛けた藤澤監督は「偉大な原作の、お金に翻弄(ほんろう)される人の“おもしろうてやがて悲しき”みたいな部分や、反面教師的な部分を描きたかった。ただ法律も変わっているので、実際に街金の人に取材に行って『現在はここが違います』とか、『もっとえげつない話がありますよ』とかを聞いて、それを入れていった感じ」と振り返った。

 また、高杉が「せりふに結構(金融の)専門用語が出てくるので大変だった」と振り返ると、加藤も「こういう専門用語がペラペラ出てくるようであれば、相当金を借りてるな、ということ…」とニヤリ。

 司会者から「保証人はなっちゃいけないですね」と振られた高杉は「いや、そうですね」と大きくうなずいた。

 第1話は現在公開中。第2話は12月2日、第3話は12月9日に公開。

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