市村正親「ミス・サイゴン」エンジニア役は「半永久的にやれる」 高畑充希「このタイミングを待っていたのかなと思いました」

2022年2月7日 / 14:53

特製の「ミス・サイゴン」マスクを着用した、市村正親(左)と高畑充希

 ミュージカル「ミス・サイゴン」日本初演30周年記念公演 制作発表が7日、東京都内で行われ、出演者の市村正親、高畑充希ほかが登壇した。

 本作は、ベトナム戦争末期のサイゴンを舞台に、ベトナム人の少女キム(高畑)と米兵クリスとの愛と別離、運命的な再会を描く。

 2020年公演は制作発表を行い、稽古をスタートさせたものの、新型コロナウイルスの影響を受け、全公演中止となった。今回は、当時のキャストが再集結した、待望の公演となる。

 1992年の日本初演以来、30年間にわたってエンジニア役を演じる市村は「絶対に起こしてはいけない戦争というものが生み出す悲劇を見せることによって、少しでも世界からそういうムードがなくなったらいい。その力になれたらいいなと思っています」と本作への思いを語った。

 16年の公演時には、エンジニア役から卒業することを明言していたが、「これが最後とは言いません。足腰が立つ限りやっていきたいと思います」と前言を撤回。

 続けて、「半永久的にやれるんじゃないかと思います。車いすに乗りながらでも、しがみついてやる。それこそがエンジニアの精神なので、しがみついてもこの役を離さないというのが今後の目標です」と宣言した。

 一方、高畑は「前回も、めちゃくちゃ楽しみだったんですが、稽古がままならなかったんです。あのまま幕が開いても不安な中だったので、今じゃなかったのかなと意外と落ち着いた気持ちでした」と公演中止時を振り返った。

 そして、改めて公演が決まったときの心境を、「このタイミングを待っていたのかなと思いましたし、そこまでに少しでも成長できたらと思いました。すごくポジティブな気持ちを持っていたので、またやれるという楽しみな気持ちが強いです」と笑顔を見せた。

 舞台は、7月29日~8月31日に都内・帝国劇場ほか、大阪、愛知、長野、北海道、富山、福岡、静岡、埼玉で上演。

 


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