米倉涼子「今回は、地味な、闘うヒロイン」 「私の構想は全てぶち壊された」

2021年11月11日 / 10:50

(左から)綾野剛、米倉涼子、藤井道人監督 (C)エンタメOVO

 「Netflix Festival Japan 2021」が10日、東京都内で行われ、ドラマ「新聞記者」に出演した米倉涼子、綾野剛と藤井道人監督が登壇した

 本作は、2019年に公開された映画版とは違ったアプローチで、さらに深く現代社会の問題を浮き彫りにしていく。

 米倉は“新聞業界の異端児”と呼ばれる記者の松田杏奈を、綾野は理想を抱きつつも組織の論理に翻弄(ほんろう)される若手官僚の村上真一を演じる。

 役作りで新聞社も訪問したという米倉は「今回は、人に寄り添い、声なき声を届けるのが記者の仕事という信念を持った人物。一見弱々しい、静かな女性なのですが、努力し、諦めずに真実を伝えるという思いだけは強いキャラクターだと思います」と説明した。

 これまで、闘う強いヒロインを数多く演じてきた米倉。今回も当初は、「もっと強いキャラクターを作って臨もうと思っていた」そうだが、「取材をしに行くシーンで、絶対に聞いてやるという強さを表に出していったら、監督から『米倉さん違うんです。声を小さく。もっと静かでいいので』と言われ…」と撮影中のエピソードを披露。

 「そこで私の構想は全てぶち壊れちゃった」と笑いつつ、「新しい役を頂けたなと感謝しています。地味な、闘うヒロインです」と語った。

 初共演となった綾野の印象については、「格好良くて、うわさでは、ちょっと変わり者みたいな。(実際)変わり者なんですが、とにかくストイック。今回は体作りとかも頑張っていて、病んでいく姿も見て、『えらいな、私、頑張りが足りないのかな』と思いました」とコメント。

 これを聞いた綾野は、米倉について「ただただすてきな人です。その一言に尽きます。本当に温かいんですよ」と笑顔で話した。

 「新聞記者」(全6話)は、2022年1月13日全世界同時配信。


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