『MINAMATA-ミナマタ-』オンライン記者会見 ジョニー・デップ「コロナウイルスがはびこる今の時代だからこそ見てほしい」

2021年9月3日 / 07:05

 映画『MINAMATA-ミナマタ-』のオンライン記者会見が2日、東京都内で行われ、主演のジョニー・デップとアンドリュー・レビタス監督が登場した。

 デップが製作も兼任した本作は、日本の四大公害病の一つで、チッソ水俣工場の工業排水を原因とした水俣病の存在を世界に知らしめた米国人写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスの写真集『MINAMATA』を題材に描く。

 デップは「これは作られるべき映画だと思ったので、プロデューサーとして参加することに迷いはなかった。この問題が日の目を見るべきだと思った。コロナウイルスがはびこる今の時代だからこそ見てほしいと思う」と語った。

 演じたユージンに長年憧れていたというデップは「特別な作品を作っていると自覚していたし、希少な機会だと思っていた。ユージンがアーティストとして成し遂げたものを演じる責任も感じていた」と話した。

 本作には、真田広之、アイリーン役の美波ら、日本人キャストが多数出演している。デップは「日本人キャストはとても才能にあふれていた。全てにおいて、期待以上のことを提供してくれた。特に、真田さんはオフの日でも毎回現場に来て、日本語の表記を書くことも買って出てくれた。若手の俳優やエキストラの演技指導もしていた。彼の英知を共有させてもらった」と明かした。

 レビタス監督は「工業汚染で今も苦しむ人がいる。その事実を水俣病を通して伝えたかった。真実に触れ、彼らの思いを理解しようと思った。政府や関係機関から支援を受けるべき人が支援を受けられていない。声を上げる一助になればと思った」と話した。

 最後にデップは「ユージンの視点から、水俣の人々たちがたどった軌跡を見てほしい。彼らを理解して、彼らが経験してきた尋常ではない日々を顧みてほしい。皆さんの近くでもこういうことは起きている。毎日、数分だけでもいいので、一歩視野を広げて、誰かを助けることはできないか、何かできることはないかを考えてみてほしい」と訴えた。

 映画は9月23日全国公開。


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