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脚本を担当する三谷幸喜氏(左)
NHKは8日、東京都内の同局で会見を行い、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に、小栗旬が鎌倉幕府の第2代執権・北条義時役で主演することを発表した。脚本は、「新選組!」「真田丸」に続き、3度目の大河ドラマとなる三谷幸喜氏が担当する。
会見に登場した三谷氏は「2度あることは3度ある。脚本の三谷幸喜です」と笑顔であいさつ。その後、義時を主人公に選んだ理由、当時の人物関係図などをホワイトボードを使って解説し、報道陣を沸かせた。
小栗は、米国滞在中のため会見は欠席したが、文書でコメントを発表した。三谷氏は「小栗さんの演じる大河は“大河ファン”である僕がまず見たかった。役をつかむのがうまく、芝居にうそのない方。義時という人物は、ただただ強くて格好いい、優しい、そんなヒーローではない。すごく人間的なずるい部分もあり、酸いも甘いもかみ砕いた男なので、それを小栗さんにやっていただくのがとても楽しみです」と期待を口にした。
また、主演に決まった日に小栗から携帯電話に着信があったことも告白。「海外の番号で、掛け直したら小栗さんだった。そのときは『お互いの新しい代表作にしましょう』と話しました」と明かした。
目標とする視聴率を問われると、「最低視聴率を更新しないこと」と冗談めかしながらも、「正直なことを言うと、あんまり僕は数字にはこだわっていない。面白いものを作ることが僕らの使命なので。ただ、どんなに僕らが力を込めて作っても、もし仮に誰も見なければ、それは存在していないのと同じ。だとすれば少しでも多くの方に見てもらいたい。本当の気持ちとしては、最高視聴率を更新したいとさえ思っています」と真剣に語った。
締めのあいさつでは、「オファーを受ける俳優さんに言いたいのが、もし『俺、ちょっとやばいかな』『俺、すねに傷持っているかな』と思う人がいたらぜひ断ってください。みんな切に思っている。『何で引き受けるんだ』ってね」と語って笑いを誘った。
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