「連続ドラマW 真犯人」完成披露試写会&舞台あいさつが31日、東京都内で行われ、出演者の上川隆也、小泉孝太郎、内田有紀が登壇した。
本作は、昭和49年に起こった未解決の誘拐殺人事件と、平成20年に起きた殺人事件。交差する二つの事件をめぐり、それぞれの時代で犯人逮捕に奔走した刑事たちの熱き魂を描いたクライムサスペンス。
昭和から平成の時代をまたいで真犯人を追及する刑事・重藤を演じた上川は、20代、40代、60代を一人で演じたことについて、「そういう課せられるものがあるのは面白い」と喜び、二つの事件に阻まれる中で、重藤が「どう変遷していくかを考えることはとても楽しい作業でした」と振り返った。
一方、誘拐殺人事件の被害者の姉・尾畑理恵役の内田は「以前から骨太な作品が多く、引かれていた」というWOWOWのドラマ初出演を喜ぶとともに、「脚本を読んで早く演じたいという衝動にかられました」と語った。
さらに「私が男性だったらよかったのに。男性の刑事さんのお話しがすごく熱いので、一緒に芝居したかったぐらいでした」と明かした。
内田は「撮影中は、自分は幸せになったらいけないという葛藤の中で生きていく女性でしたので、演じている間はすごくつらかった」そうで、初共演の上川ともあまり話せなかったことを悔やむ場面もあった。
そんな内田の印象について、上川は「役に入られたときのギャップに驚きました。(普段は)朗らかで夏のひまわりのような方ですけど、(カメラが回ると)尾畑理恵という影の中で生きているような女性に、一瞬にしてなってしまうので、演じるための瞬発力をひそかに感じておりました」とたたえ、内田を喜ばせた。
ドラマはWOWOWで23日から放送。