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山口達也、被害者女性に涙ながらに謝罪 「記憶は断片的」も「本当に申し訳ない」

謝罪会見を行った山口達也

 女子高生に対する強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検されたTOKIOの山口達也が26日、東京都内で記者会見を行った。会見の冒頭で顧問弁護士が「事務所、会社としては 本人の芸能活動は無期限の謹慎とすること」を発表した。

 黒のスーツ姿で登場した山口は、約30秒にわたり深々と頭を下げた。被害者との示談は成立したものの、まだ捜査の途中ということで、「言えることは少々制限されてしまいます」と前置きした上で、被害者とその家族、関係者、ファンに謝罪した。

 事件があったのは2月12日。1月15日から「お酒の関係で体の調子が悪くなったので、1カ月ほど入院していた」という山口は、医師の判断で「2月12日に退院する」ことが決定。その日は、朝のうちに仕事を終えるとそのまま帰宅した。そこで「酒を飲み過ぎてしまい、酩酊(めいてい)、泥酔してしまい…。その女性に電話をして、『家に来て話さないか』ということになった。女性が『友人も連れて行っていいか』ということだったので、2人が家に来ることになった」と経緯を明かした。

 入院していた理由については「肝臓の数値が高かったため。家に帰って(1人で酒を)飲んでしまうことを避け、バランスの取れた食事を取るために入院した方がいいとなった」とし、「アルコール依存症」については否定した。

 女性に無理やりキスをしたことの事実関係、自身の記憶の有無については「捜査中なのではっきりしたことは…」と言葉を濁し、「女性に酒を薦めたか?」と聞かれると「私は薦めていないと思うのですが、捜査中なので詳しいことは申し上げられません」とうつむいた。

 その後「目が覚めたら(2人が)いなかったので、もう帰ったのだと思った」という山口。「3月末に警察の方から連絡がきた」ことで、ことの重大さに気付いたが、「内容が内容だけにすごく怖くて事務所にも、誰に相談していいのか分からなかった。でも4月の頭には(事務所に)相談しました」と振り返った。

 相手の女性については、何度も会ったことのある人物だとし、「話の合う、すごく好感の持てる方です」と説明。女性が心に負った傷については「簡単な一言では済まされない。『うちに来れば?』と言われたときに、断れなかったこともあるだろうし、未成年からしたら大人の男性は怖かったんだろうなと思う。(彼女にとって)もしかしたら一生忘れられない出来事になってしまったのかと思うと本当に申し訳ない」と涙で声を詰まらせた。

 一方「メンバーの誰かに連絡したか?」と聞かれると、山口は「誰にも伝えておりません。デリケートな話なので、警察の方と話をして事務所と自分と被害者の方と話ができれば…ということになりました」と説明した。

 「メンバーから連絡があったか」という問いに対しても、「とてもそういう心境になれず、携帯を開いておりません。テレビをつけることもありませんし、新聞、雑誌も見ておりません」と明かした。

 メンバーへの思いを問われると「一言では言えません。23年間、同じ方向を向いて走ってまいりました。Jr.のころから入れると30年。人生の半分以上、彼らと一緒に闘ってきて、助けて、助けられてTOKIOはやってこれました」と振り返った。

 「しかし、私の身勝手な件で、彼らがどれぐらいつらい思いをしているのか、どういう思いで、今彼らが過ごしているのかを考えると、どうしたらいいのか分からないですけど…」と悔やんでも悔やみきれない様子だった。

 謹慎後の展望を聞かれると「まだそこまで考えが至っておりません。それは私が決めることではないので」と答えた。

 「今後TOKIOのメンバーとして活動していく意向があるのか」と問われると、「彼らがいて私がいるので…。甘えかもしれませんが、怒ってくれる人が彼らしかいない年になった。彼らを信じて、もし待ってくれる場所、私の席がまだあるなら、またTOKIOとしてやっていけたらなと…。本当にすみません」と声を詰まらせながらも、率直な思いを打ち明けた。

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