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映画『友罪』の完成披露試写会が24日、東京都内で行われ、出演者の生田斗真、瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市、瀬々敬久監督が登壇した。
本作は薬丸岳のミステリー小説を、『64-ロクヨン-』などの瀬々監督が映像化した人間ドラマ。町工場で働く益田(生田)が、同僚で友人の鈴木(瑛太)を17年前に世間を騒然とさせた連続児童殺傷事件の犯人ではないかと考え、葛藤するさまを描く。
重いテーマだけにオファーが来た際にはそれぞれ思うところがあったそうで、生田は「これは絶対やらないといけない題材だと感じました。とはいえ、製作中も出来上がってからもスタッフのみなさんと本当に作って良かったのか、ずっと考えていた記憶があります。でも、同じ時代に生きてきた者として、エンターテインメントとして僕らが表現する事は必要ではないかと思い、覚悟をもって挑むことにしました」と吐露。
元少年Aを演じた瑛太は、衣装合わせの段階で瀬々監督から「僕が俳優だったらこの役は受けないけどね」と言われたという。「少年Aの手記を読ませていただいていろいろ感じるところがありました。殺人を犯した人間に対して否定的なことを感じますが、少年Aに対してはどこか光のようなものを感じてしまいました。そこは演じる上で大事なところだなと思い、彼がスクリーンに出る上でお客様に対してどんな光を当てられるのかなと想像しながら演じていました」と、役との向き合い方を語った。
鈴木に思いを寄せる元AV女優・美代子を演じた夏帆は「この役を好きになれるのかと正直悩みました。だだ、この難しい題材を瀬々さんがどう作っていくのか現場で見てみたいところもあり、覚悟を決めて臨みました」と振り返った。益田の元恋人・清美を演じた山本は「監督から『唯一君は普通の人だから、普通を演じてくれ』と言われました。みなさんみたいに重い過去があるわけでありませんが、普通って何だろうと考えさせられました」と語った。
生田と瑛太は3度目の共演。気心の知れた仲で、壇上では冗談を言い合う姿も見せた。お互いの印象について生田は「20代前半から一緒に仕事をしていて、多くを語らなくてもどこか太い部分でつながっているような。現場でも隣同士に座っているときもあれば離れて座っているときもあるし、たくさん話すときもあれば全然話さないときもあるし、それが心地良い現場でした」と2人の距離感を紹介。瑛太も「3度目なので、生田斗真という俳優が現場にどんな心持ちで来るかは分かっている。現場では、鈴木というキャラクターに集中していればそこで色々と反応が起こるので、斗真に甘えているというか、委ねている感じでした」と俳優としての信頼感を語った。
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