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宮崎あおい「とても幸せな1カ月でした」 葛飾北斎の娘役で“老けメーク”にも挑戦

北斎の娘・お栄を演じた宮崎あおい

 特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」の試写会が12日、東京都内で行われ、出演者の宮崎あおい、長塚京三、三宅弘城、脚本の大森美香氏が登壇した。

 本作は、天才絵師・葛飾北斎を陰で支えながら、晩年に独自の画風に辿り着いた北斎の娘「お栄」の半生を描いた物語。

 お栄役の宮崎は、絵師を演じる中でたくさんの“初めて”を経験したといい「物を作る、お芝居をするというのが純粋に楽しくてとても幸せな1カ月間でした。スタッフ、キャストが同じ目標に向かって進んでいけたし、丁寧に作ったものだからこそ、自分で見てもすてきだと思えた。多くの方に見ていただけたら」とアピールした。

 北斎を演じた長塚も「大変光栄で幸せだった」と感謝。娘のお栄をそばに置いて助手として使う北斎について、当初は「ひどい師匠なんじゃないかとも思っていた」というが、完成作を見て「そうでもない。結局(娘を)どう助けようもないというか。ある深さを超えた業みたいなところに入ってきた娘への愛情だったのかなと。なかなか難しい」と語った。

 長塚と宮崎は2008年の大河ドラマ「篤姫」以来、9年ぶりの共演となる。宮崎は「前回はとってもチャーミングで愛らしい父上という印象だったけれど、(今回は)『長塚さんてこんなに“大きな人”だったっけ…』と。親子でも関係性が全く違うのがすごく新鮮で、作品中は(お栄と同様に)『おやじ殿はすげ~な~』という気持ちでいっぱいでした」と尊敬の念を口にした。

 クライマックスでは約10年ぶりという“老けメーク”にも挑戦した宮崎。ちょうど撮影の数日前に祖父の腕を見ながら「おじいちゃんの皮膚の皮って面白いね」と話していたそうで、「その質感と同じものを特殊メークの方が作ってくださったので『うわ~、すごい』と思いました」と技術の高さにも感嘆。「とても貴重な経験でした」と笑顔を見せた。

 「しわは、その人の歴史を感じられるもの。自分の顔のしわを見た時に、このしわをすてきだなと思える年の取り方をしたいと思いました」と率直な思いを語った。

 ドラマはNHK総合で18日、午後7時30分~8時43分に放送。

(左から)三宅弘城、宮崎あおい、長塚京三、大森美香氏

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