映画『心が叫びたがってるんだ。』の公開記念ありがとう舞台あいさつが2日、東京都内で行われ、出演者の中島健人(Sexy Zone)、芳根京子、石井杏奈、寛一郎と熊澤尚人監督が出席した。
本作は、2015年に大ヒットした同名劇場版アニメーションを実写映画化。目の前の大切な人に気持ちを伝えようとする4人の少年少女によるラブストーリーを描く。
この日は、劇中のオリジナル曲「心が叫びだす~あなたの名前呼ぶよ」を内緒で練習してきた約400人の観客が、キャストを「合唱」でお迎えするというサプライズ演出を実施。主演の中島は、目の前の光景に「ここライブ会場ですか…? 入っていきなりこんなすてきな歌声に包まれたら幸せです」と感激の面持ち。途中から歌唱に参加した芳根も「すごくびっくりしたけど、皆さんと一緒に歌えてうれしいです」と目を潤ませた。
イベントでは、公式ホームページに寄せられた感想の中から「鑑賞前日に失恋をしてしまった」という人物のメッセージが紹介された。その人物は「告白」がテーマとなっている本作に触れ「正直になれた自分に胸を張りたい」と前向きな気持ちを綴っており、これには中島も「告白するって、まじで勇気がいることなんですよね…」と共感した様子。「自分の全部を相手に伝えることが、どれだけ大変なことか…」と続けた中島は「僕は告白しない、何もしなかったことが“最大の失恋”だと思うので、一歩踏み出したその方がすごくすてきだと思う」と温かいメッセージを送った。
最後に中島は「舞台あいさつはおそらくきょうで終わり。寂しいです。もう一度、このメンバーで舞台あいさつをやりたいぐらい」と吐露した。さらに、本作を鑑賞した自身の80代の祖父母が「70年前の青春を思い出した」と言ってくれたことを報告。感謝の思いを込めつつ「どの世代の方もノスタルジックな気持ちになれるし、家族間の会話のきっかけにもなる映画だと思う。これを見て、ぜひ明日も明るい笑顔で頑張っていただきたい」と熱く呼び掛けた。