中山優馬“別居生活”解放で号泣 愛犬との再会に「夢を見ているようでした」

2017年3月17日 / 09:48

中山優馬と共に舞台あいさつを行った、(左から)瀧本智行監督、宮本信子、松尾スズキ

 WOWOWの土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」完成披露試写会&舞台あいさつが16日、東京都内で行われ、出演者の中山優馬、宮本信子、松尾スズキと瀧本智行監督が出席した。

 本作は、石田衣良氏が“デビュー15周年の結論”として発表した小説を連続ドラマ化したもの。両親から激しい虐待を受けていつしか心に闇を抱え、運命のいたずらによって殺人者となる主人公・北斗を演じた中山は、この役をオーディションでつかんだ。

 オーディションでは瀧本監督の正面に着席した際に「台本をファイリングしていたものをバラバラと落としてしまって。絶対に勝ち取りたいという思いと、負けたくないという思いが、ふつふつとしてきて、段々と身震いしてきたり。相当緊張しました」と明かした。

 瀧本監督はその時の中山について「落としてそれを閉じるまですごくゆっくりやるんですよ。ずいぶん余裕のある人だなと思った」と笑わせた。

 中山を主役にすえた決め手として「一つは目力で、目の力にほれた。とにかく絶対に中途半端なものは作りたくないと思っていて、しんどい過酷な要求もする役だったので、覚悟を問うて、こいつしかいないと確信を得た」という。

 そして、撮影の途中からは「20日間ぐらいで12キロ落としてもらって。おまけに最後の法廷シーンの2日間は、役の置かれている状況としては『寝れないよな』とささやきました」と明かした。

 中山自身も役作りのために「ケータイを使わないようにしたり、家にテレビを置かなかったり、愛犬と離れて別居生活をしました。家には台本と水だけ」と語り、「本編を撮り終わった次の日に、ポスター撮影をして、終わった時に監督が僕の愛犬を抱っこして来てくれた。全く知らなくて涙があふれてきて、夢を見ているようでした」と振り返った。

 瀧本監督は「(サプライズの発案は)僕じゃないですよ。頼まれたんです。撮影が終わった時に、僕は泣く準備をしていたのに、にこにこしていた。犬を連れて行ったら号泣するので、どうなんだよこれ、と思って、僕は若干不満があります」と笑わせた。

 ドラマは25日午後10時からオンエア。


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