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「半分、青い。」の脚本家・北川悦吏子氏
NHKは22日、2018年(平成30)年度前期・連続テレビ小説第98作が「半分、青い。」に決定したと発表した。
このドラマは、脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品。故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとぼんやりだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしてゆく。
今回、朝ドラに「私からアプローチをしました」と自ら立候補したことを明かした北川氏。その理由について「どうしても朝ドラを書きたかったというよりは『半分、青い。』という物語を考え付いた時に、これを朝ドラでやったらすごくいいものになるのでは…と思ったんです。(構想は)4~5年前からありました」と語った。
主人公は、大阪万博の翌年となる1971(昭和46)年、岐阜県東濃地方のとある町の小さな食堂に誕生した、鈴愛(すずめ)という女の子。小学生のころ、病気で左耳を失聴してしまう鈴愛だが、それを乗り越えた経験が彼女を強くしていく。
主人公の名前の由来に質問が及ぶと、北川氏は「いま民放でも同じ名前が出てますが…」と現在TBSで放送中の連続ドラマ「カルテット」に言及。ここでは、満島ひかりが「世吹すずめ」という女性を演じているが「私の方が(ネーミングは)早いんです!」とちゃめっ気たっぷりにその経緯を話し出した。
「何年か前に中山美穂ちゃんと向井理くんで『新しい靴を買わなくちゃ』というパリの映画を撮りました。そこに桐谷美玲ちゃんが脇役で出てくるのですが、彼女の名前が“すずめ”なんですね。その時はたまたま、かわいいなと思って付けたのですが、その時プロデューサーだった岩井俊二さんが『名前が良すぎるよ。これは絶対にヒロインの名前だ』ってケチを付けてきたんです」と笑いながらエピソードを披露。
「そうなのか…と思って、家に帰って娘にその話をしたら、娘も(自分の名前は)『すずめが良かったな』とか言い出して。そんなに“すずめ”は良いのかと思いました」と振り返った。それ以降、すっかり“すずめ”という名前に愛着が湧いたという。
「じゃあ、映画と同じ名前を出して良いんですか…?となるわけですが…。何年か生きてくると、結構同じ名前の人って会うじゃないですか」と例をいくつか挙げた北川氏は、「30年(仕事で)書いていますが、好きな名前って結構限られてくる。だから自分である時“同じ名前使ってもいいことにしよう”と許したんです」とぶっちゃけ。最後は「ドラマを見てもらったら、どうしてすずめという名前になったのかが分かるシーンも、もちろん登場します」と笑顔でアピールした。
なお、主人公を演じる女優は「今後オーディションによって決定される」といい、北川氏は「とにかく私の中では“すずめちゃん”がかわいくて仕方ない。もう一回、娘を産んだような感じなので(オーディションでは)『この子じゃない!』『違う!』とか言っちゃいそうで今からとっても怖い」と苦笑。それでも「消去法ではなくて、出てきた瞬間に『この子がすずめだ!』と思うんじゃないかな…。衝撃的な出会いがあればいいなと思います」と期待していた。
放送は、2018年4月2日から9月29日まで全156回。
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