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脚本を手掛ける北川悦吏子氏
NHKは22日、2018年(平成30)年度前期・連続テレビ小説第98作が「半分、青い。」に決定したと発表した。
脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品であるこのドラマは、故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとぼんやりだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終りから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしてゆく。
主人公は、大阪万博の翌年となる1971(昭和46)年、岐阜県東濃地方のとある町の小さな食堂に誕生した、鈴愛(すずめ)という女の子。毎日野山を駆け回る元気な子だったが、小学生のとき、病気で片耳を失聴してしまう。そんな彼女を励ましたのは、わが子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみだった…と物語は展開する。
会見に緊張の面持ちで登場した北川氏は「ここまで長きにわたってヒロインを書くのはこれが初めて。私としては、自分の人生をもう一回、生き直すような気持ちで書いています。これまで自分が人生の中で感じたいろんなことをギュッと凝縮して、キラキラ光るもの、リアルといったものを、ドラマの中に流し込めたらと思いました」と作品に対する熱い思いを語った。
また自身も、朝ドラと同じ“1961年生まれ”であることに触れ「私たち、やっとめぐり逢えました」とニッコリ。朝ドラには「“私から”アプローチをしました」とも自ら制作陣に打診したことも明かした。
今回、物語よりも先に「タイトルが先に浮かんだ」という北川氏は「左側の耳が聞こえない女の子の話。雨が降って傘を差すと、なんと右側しか雨が降らないんですね。雨が止んで傘を閉じた時に、そのヒロインが(片側だけが晴れたようで)『半分、青い。』と言ったらとても素敵ではないかと思って…。それが私の中での物語の始まりです」と着想のポイントを説明。
さらに、主人公を“失聴した女の子”という設定にした理由について聞かれると、「自分が、ある時片耳を失聴したんです」と語り出した。「ちょっと不謹慎なんですが“面白いな”と思って…」と北川氏。「もちろん、私も(最初は)すごく落ち込んだりしたんですが、考えようによっては(この設定だと)ロマンチックなエピソードが思い浮かびやすくて。雨が片方しか降らないとか、相手の左側に来ないと(話が)聞こえないとか。これをドラマにしたら“素敵に見える瞬間”と“頑張らなきゃ!という瞬間”がすごくいいバランスで書けるんじゃないかと思いました。そういった野心、創作魂みたいなのに火がついたのがとっかかりです」と話した。
北川氏は、1992年(平成4)年に「素顔のままで」で連続ドラマデビュー。主な作品に、社会現象となった「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」。そして、「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など。NHKでの執筆は昨年、ドラマ10「運命に、似た恋」が初。今作が2作目となる。
放送は、2018年4月2日から9月29日まで全156回。今年秋にクランクインの予定。
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