ブロードウェーミュージカル「コメディ・トゥナイト! ローマで起こったおかしな出来事《江戸版》」の囲み取材および稽古場公開が10日、東京都内で行われ、出演者の片岡愛之助、内博貴、平野綾、ダイアモンドユカイ、上山竜治、ルー大柴、徳井優、松田美由紀、高橋ジョージと演出の宮本亜門氏が出席した。
本作は、1963年のトニー賞で6部門を受賞した傑作コメディーミュージカルを、舞台を古代ローマから江戸に丸ごと移して描く。宮本氏は集まったキャストについて「豪華ですか? と僕が言っちゃいけないか。豪華というか、個性豊かな“エロおやじ”大会なんです。特にこの4人、見るからに分かると思う」とルー、高橋、ユカイ、愛之助を指した。
これに対してルーは「藪からスティックにやめてくださいよ。真摯(しんし)にやっていますよ」と語り、4人の中でも“役柄”が一番のエロおやじだと言われた高橋も「俺? 一番禁欲してるんだから」と語った。
宮本氏から「内くんに影響がないか」と心配された内は「でも僕、エロいっすよ。もともと持っているものは。ただ、上には上がいるなと思った」と明かして笑わせた。
ミュージカル初出演で主演する愛之助は「今は(制作発表の時より)もっと心配です。何せ毎日台本が変わってくるし、歌の歌詞まで変わってくるのでドキドキ」と心境を語り、ミュージカルに多数出演経験のある妻の藤原紀香からの歌唱指導は「まだ見ていませんからね。家の中ではまずせりふ。車の中で歌っています」とまだ受けていないことを明かした。
肝心の歌声については、ミュージシャンでもある高橋が「素晴らしいですよ、本当にびっくりする」、ユカイも「こっち(歌)がプロなんじゃないかと思う」と絶賛。
内も「愛之助さんの歌声を聞いた時に、本当に初めてなのかと思うぐらいお上手で」と褒めちぎった。「ハードルを上げるのやめて。始まるんだから」と恐縮しきりの愛之助だったが、その後、作品の冒頭に披露する表題曲「コメディ・トゥナイト」、内との「自由は素敵」を伸びやかできれいに通る声で歌い上げた。
舞台は東京公演が3月4日~28日に新橋演舞場、大阪公演が4月2日~25日に大阪松竹座で上演。