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WOWOW25周年記念「連続ドラマW 沈まぬ太陽」の完成披露試写会が20日、東京都内で行われ、出演者の上川隆也、夏川結衣、檀れい、板尾創路、小泉孝太郎、草刈民代、若村麻由美、國村隼、渡部篤郎が登場した。
山崎豊子氏の最高傑作を初のテレビドラマ化。未曾有の航空機墜落事故という悲劇の裏で信念を貫きながら巨大組織で生きた者たちの姿を描く。
舞台あいさつ冒頭では、上川が「この度の熊本地方の地震でお亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。そして、今回の震災で被災された方へお見舞い申し上げ、あわせて被災されたすべての地域が1日も早く復興されることをお祈り申し上げています」と沈痛な面持ちであいさつした。
1995年のNHKドラマ「大地の子」以来、20年ぶりに山崎豊子原作の作品に主演する上川は、現在も撮影中であることを明かした上で「すべてのスタッフ、キャストが、山崎さんが原作に込められた思いを少しでも伝えられるよう、力を尽くして撮影に臨んでおります。皆さまの鑑賞に耐えるような作品にしたいと思っておりますので、どうぞご期待ください」と呼び掛けた。
ドラマでは、空の安全を守るべく、労働環境の改善を目指し経営陣と対立する国民航空予算室社員・恩地元を熱演した上川。「恩地という男は、われわれと同様に、どこにでもいるような等身大の人物」としつつ「だからこそ演じる難しさや、一方にある醍醐味(だいごみ)を、日々味わいながら演じています。そういう意味では演じがいのある役にまた巡り合えたなと思います」としみじみと語った。
一方、そんな恩地と労働組合で共に闘いながらも、出世と引き換えに決別してしまう国民航空営業部社員・行天四郎を演じた渡部は「偉大な原作で、私に(役が)務まるのか不安の中でやっております。原作、脚本の通りにいく(進める)ということが本当に大変で、日々頑張っている最中です」と苦労を明かしつつ、撮影に挑む熱い思いを語った。
また、そんな恩地たちと“労使対立”を繰り広げる国民航空の労務担当取締役・堂本信介を演じるのが國村。普段はドラマの原作を読まない主義というが「これはたまたまですが面白くて読んでいた。その中で一番興味を引かれたのが堂本という役だった」と告白。「恩地さんがひどい目にあうのは誰のせい? 多分、私のせいなんです」と笑いを誘いつつ、「とんでもない男なんですが、堂本というのはどこかである時、いっぺん壊れたんだなと…。その壊れたものをどこかで取り戻そうとしているイメージ。恩地さんを見ているとかつての自分を思い出すのでは」と役柄の背景を分析した。
ドラマは5月8日午後10時から毎週日曜日にオンエア(全20話)。
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