江口洋介、社会派ドラマ主演の苦労を明かす 「僕をいじめるかのような猛烈なせりふ量」

2015年9月14日 / 20:22

(左から)若松節朗監督、勝村政信、江口洋介、萩原聖人、矢島健一

 WOWOWの「連続ドラマW しんがり~山一証券 最後の聖戦~」の完成披露試写会が14日、東京都内で行われ、出演者の江口洋介、萩原聖人、勝村政信、矢島健一と若松節朗監督が出席した。

 ドラマは、1997年に自主廃業を発表した山一証券で、最後まで会社に踏みとどまり真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たちを描く。

 若松監督は、登壇者一人一人の俳優としての“熱さ”を語り、「戦う姿勢がある役者たちが集まって出来た作品です。『半沢直樹』に一歩迫った、素晴らしい作品になっていると思います」とアピールした。

 勝村は「ただでさえ女性キャストが少ない現場だったのですが、おっさんばかりで本当に申し訳ない」と頭を下げて笑わせつつ、「スタッフが本当に素晴らしく、こんなに一つになれた現場というのは珍しい。俳優の力以上にスタッフの力が集まった素晴らしいドラマになっています。スタッフにも熱い声援を頂けると光栄です」と語った。

 撮影での苦労を問われた江口は「原作自体が重厚なヒューマンドラマなので、どういうふうに台本に落とし込むのか楽しみでしたが、せりふも小説のようでした」と驚きを語り、「脚本の戸田山雅司さんが僕をいじめるかのような猛烈なせりふ量。ほとんどが説明せりふなのですが、圧と熱量を加えて活劇として表現していくことに気を取られました」とこだわりを明かした。

 また、最後に江口は見どころについて「僕たちのような年齢の人間がやっているからということもあるのでしょうが、地上波ではあまりこういう作品が出来ない時代だと思います。最後まで堂々とそこで踏ん張る、立ち居振舞うビジネスマンたちの姿が描かれて、なかなかいい作品になったと思う」と自信をのぞかせた。

 ドラマは20日午後10時から毎週日曜日に放送。


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