日生劇場「二月大歌舞伎」の制作発表会見が13日、東京都内で行われ、歌舞伎俳優の松本幸四郎、市川染五郎らが出席した。
今年8月に舞台のセリから奈落に転落し、大けがを負っていた染五郎は「自分のことではありますがご迷惑、ご心配をお掛けしました。正直、“早く舞台に立ちたい”という思いはなく、今は2月の初日までに間に合わせるということだけです」と復帰舞台となる本公演に懸ける思いを語った。
一方幸四郎は「(息子でもある染五郎と舞台に立つことが)一時はできないと思っていたので、夢のようでございます。皆さまのお心があって実現することができると思っていますので、舞台では役者・幸四郎というより、父・幸四郎としてお礼を言いたい」とコメント。
また、先日死去した中村勘三郎さんについて問われると、幸四郎は「勘三郎さんには勘九郎と七之助という素晴らしい息子がいる。2人が奇跡を起こしてくれると思うし、悲しみや苦しみもあるが、悲しみを希望に、苦しみを勇気に、自分自身を変えていかなければならないと思います」と話した。
「二月大歌舞伎」は来年2月4日から26日まで東京・日生劇場で公演。