青柳翔「“昭和のダンディー”をテーマにしようと決めた」 「ファーストクラス」で若き経営者・間宮充を演じる

2014年12月5日 / 18:39

 沢尻エリカ主演ドラマ「ファーストクラス」で、主人公の敵か味方か分からない若き経営者・間宮充役を演じ、危うい魅力を放つ青柳翔。劇団EXILEのメンバーとして活躍し、ますます俳優としての幅を広げている彼に話を聞いた。

 

写真◎伊東ひさし

―役作りをする上でのこだわりや、心掛けていることは?

  監督とお話をさせていただいて、“昭和のダンディー”をテーマにしようと決めたんです。番組のHPを見たら、役柄紹介の部分に「スマートハイエナ」って書いてあって驚きましたけど(笑)。イタいのか、イタくないのか、ギリギリのところを演じたいと思っています。手の動きとか、目線の持っていき方などに気を付けています。

―間宮の癖が普段の生活で出てしまうことは?

  今のところないですね。あんなキザに指パッチンしたり、バキューンとかもやらないです(笑)。

―女性ばかりの撮影現場はいかがですか。

 確かに前室には行きづらいですけど、普段の現場と大して変わらないですよ。みんなで作品を良くしようと撮影に臨んでいます。

 ―ドラマには個性的な女性がたくさん登場しますが、身近にいたら引かれそうなキャラクターは?

  川島シスターズ(シシド・カフカ、菜々緒)ですかね。あんな人たち、普通いないじゃないですか? ぶっ飛んでいて笑ってしまいそうですよね。「うそでしょ?」って。逆にちょっといじってみたいです(笑)。

―7話では、主人公のちなみ(沢尻エリカ)たちが勤める大手アパレル企業のCEOの座に就いた間宮ですが、今後はどんな展開が待ち受けているのでしょうか。

  7話の展開は予想もしていなくて、こんなことになっちゃうんだ、これからどうなるの!?って楽しみになりました。先の展開は自分たちにも分からないので、作品の一ファンとして楽しみです。ただ、間宮がいい人に変わってしまうのは少し嫌なので、最後まで利益だけを追求する間宮であれば理想かなと思います。

―普段は劇団EXILEのメンバーとして舞台に立たれることの多い青柳さんですが、ドラマの現場で勉強になったことは?

 もともと舞台を中心にやらせていただいていて、いつも劇団の同じメンバーと芝居をすることが多かったんです。少しずつですが違う現場で仕事ができるようになって、いろいろな俳優さんとお芝居をさせていただいているので、そこで勉強したことを持ち帰って劇団の役に立てたらいいなと思います。その点でもすごく刺激がある現場ですね。

 

【PROFILE】
あおやぎ・しょう 1985年4月12日生まれ、北海道出身。劇団EXILEのメンバーとして活躍。最近の主な出演作にドラマ「私が恋愛できない理由」(フジテレビ系)、「聖女」(NHK総合)など。

 【番組情報】
「ファーストクラス」
フジテレビ系 毎週水曜
午後10時~10時54分

文◎山﨑千紗絵


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