ウーマンラッシュアワーが「MAJOR CRIMES~重大犯罪課」でアフレコに初挑戦 村本「お母さんに見てもらいたいです」

2014年11月17日 / 15:21

 19日にDVDがリリースされる海外ドラマ「MAJOR CRIMES~重大犯罪課<セカンド・シーズン>」の吹き替えキャストに起用されたお笑いコンビ、ウーマンラッシュアワーの村本大輔と中川パラダイスが、声優に初挑戦した感想や作品の見どころを語った。

  本作は、海外ドラマシリーズ「クローザー」のスピンオフとして、大ヒットを記録しているクライム・サスペンス。残業もいとわず捜査漬けの毎日を送る重大犯罪課のメンバーが、数々の難事件に立ち向かう。村本と中川は、第16話「場違いな被害者」に登場する二人組の若者の吹き替えを担当。ひょんなことから殺人事件に巻き込まれ、ぬれぎぬを着せられる寸前というシチュエーションで迫真の演技を披露する。

 

村本大輔(左)と中川パラダイス

―アフレコの話を初めて聞いた時はどう思いましたか。

中川 ずっと声の仕事が欲しいと取材で言っていたので、どこかで誰かが記事を読んで声を掛けてくれたんじゃないかって思ってうれしかったです。夢がかないました。

村本 僕らみたいな者が人気作に出させていただくことに動揺しました。アフレコパニックに陥りました(笑)。

―この作品の見どころは?

村本 1話完結なので、海外版の「こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」じゃないですけど、2話から見ても3話から見ても面白いです。海外ドラマって長く続くイメージがありますけど、1話完結はありがたいですよね。

中川 「クローザー」の面白さはそのまま引き継いでいて、しかもメンバーが変わることで面白さが増しているので、日本の皆さんにもぜひ見ていただきたいです。

―今後、吹き替えの仕事ができるチャンスがあったら、どんな役に挑戦したいですか。

村本 悪役をやってみたいです。僕は普通の会話がすでに悪役のしゃべり方なので、やらせたら絶対にいい線いくと思うんですよ。この作品はいろんな犯罪者が出てきますから、ぜひやらせていただきたいです。何だったらアフレコを飛び越えて役者として出させていただきたいです。

中川 僕はノリが軽くて、クラブに行ってイエーとかいうタイプなんですよ。だから、声が高くてノリのいい感じのクリス・タッカーさんみたいな役をやってみたいです。

―お互いにどんな役が合うと思いますか。

中川 僕は、(村本が)おじいちゃんおばあちゃんからお金をだまし取ったりするイメージがあるので、人をだます役が向いていると思います。

村本 こいつ(中川)も意外と小悪党なんですよ。大物の悪党じゃなくて小悪党なので、刑事さんに軽犯罪を見逃してもらう代わりに、裏で悪いやつの情報を教えて小銭稼ぎするみたいな小悪党の役がぴったりですね(笑)。

―今年は、THE MANZAIで優勝後、レギュラー番組が決まったり、アフレコの仕事も来たりと忙しくなりましたが、この1年を振り返っていかがですか。

中川 優勝した時は「やった! テレビに出られる」みたいになったんですけど、最近は二人で出ていた番組が、たまに村本だけになったりするんですよ。なので、思っていたよりも危機感を感じた1年でしたね。

村本 うそつけ! おまえ、休みのときにディズニーに行きまくっとるがな。危機感なんて感じてへんがな!

―村本さんは?

村本 今年は結構ネットニュースに取り上げられたり、Twitterが炎上したり、さまざまなことがあった1年でしたね。でも、テレビに出られるようになっても控えることなく、ますます輪を掛けてファンに手を出したり、後輩におごったつもりで貯金をして物を買ったりと数々の悪事は繰り広げています。

―作品にちなみ、過去に犯した重大犯罪は?

中川 僕は小学校の時に、金沢っていう女の子が大好き過ぎて、彼女の水着を着て笛を吹いたことです。そこから人間が変わりましたね。

村本 僕は小学6年生の時に近所の子たちを集めて、5分ぐらいの長い話をするんですよ。「こうなってこうなってな、そこで言った先生の一言がめちゃくちゃ面白くてな。その一言が…ここから続きを聞きたかったら家に帰って100円持って来い」って言って、お金を集めていました。2千円ぐらいたまりましたよ。

―幼少期からそういう戦法なんですね。悪いですねえ。

村本 これは「重大犯罪課」の方で面倒を見ていただかないとですね(笑)。

―もし役者としてハリウッドデビューができるなら、こんな作品に出たいという夢は?

中川 僕はアニメの中に実写で混ざっていても多分ばれないと思うので、『モンスターズ・インク』とかのアニメの中に実写で入って、どこまでばれずにいけるのかを試したいです(笑)。子どもが喜ぶ作品に出たいですね。

村本 ハンバーグのビッグボーイの実写アニメがあったら、こいつ(中川)がいいんじゃないですかね。

―この作品をどんな方に見てもらいたいですか。

村本 吉本のマネジャーたちに見てもらいたいですね。いろいろな犯罪に巻き込まれても、吉本はノータッチのことが多いので、ぜひ犯罪の恐ろしさを知ってほしいです(笑)。あとはお母さんですかね。お母さんも年なので、お母さんと一緒に見たいです。

―お母さんにはこの仕事について報告しましたか。

村本 まだ言っていないんです。僕は福井の田舎の出身なので、まさか僕の福井のちっちゃい村から、ハリウッドのアフレコをする人が出るなんて。その町から有名人なんてもう全然出ていなくて、僕の一つ前が杉田玄白ですから。杉田玄白越しの僕なので、そういう意味ではお母さんも自慢なんじゃないですか。『解体新書』の次のハリウッドのアフレコですから(笑)。

 

「MAJOR CRIMES~重大犯罪課<セカンド・シーズン>」

 ●作品情報
海外ドラマ「MAJOR CRIMES~重大犯罪課<セカンド・シーズン>」
11月19日にDVDリリース


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

吉田恵里香氏 憲法第十四条は「人間らしく生きるためのスタートライン」 「虎に翼」脚本家が作品に込めた思い(後編)【インタビュー】

ドラマ2024年9月15日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。女性として日本で初めて法曹界に飛び込んだ主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)の物語は、まもなくクライマックスを迎える。数十年前の戦前から戦後の昭和を舞台にした物語は、私たちが生きる現代にも重なり、大き … 続きを読む

吉田恵里香氏「みんなが自分の望む場所に立てることが大切」 「虎に翼」脚本家が作品に込めた思い(前編)【インタビュー】

ドラマ2024年9月15日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。女性として日本で初めて法曹界に飛び込んだ主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)の物語は、まもなくクライマックスを迎える。「女性の社会進出」や「女性の生きづらさ」を描いた物語は、数十年前の戦前から戦後の昭 … 続きを読む

「光る君へ」第三十四回「目覚め」一条天皇との関係に悩む中宮・彰子に訪れた変化の兆し【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年9月14日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。9月8日に放送された第三十四回「目覚め」では、興福寺の僧侶たちによる騒動や「曲水の宴」といった出来事を通じ、これまで、夫である一条天皇(塩野瑛久)との関係に悩む中宮・彰子(見上愛)に変化の兆しが … 続きを読む

【週末映画コラム】どちらもだまされる楽しさが味わえる『ヒットマン』/『スオミの話をしよう』

映画2024年9月13日

『ヒットマン』(9月13日公開)  ニューオーリンズで暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)は、大学で哲学と心理学を教える傍ら、偽の殺し屋に扮(ふん)して依頼殺人の捜査に協力していた。普段はさえないゲイリーが、「顧客」に合わせたプロ … 続きを読む

鈴木伸之「何かを諦めてしまった人や挫折した人に響く作品にしたい」 戦力外通告を受けた元プロ野球選手役【インタビュー】

ドラマ2024年9月13日

 鈴木伸之が主演するドラマ「バントマン」(東海テレビ・フジテレビ系)が10月12日23時40分から放送スタートする。  本作は中日ドラゴンズの全面協力で実現したスポーツ・エンターテインメントドラマ。元プロ野球選手の主人公・柳澤大翔(鈴木)が … 続きを読む

Willfriends

page top