海外ドラマ「ARROW / アロー」 スティーブン・アメルインタビュー

2013年9月24日 / 13:25

――シーズン1の見どころについてお話しいただけますか?

 ネタバレになってしまうから見どころを話すのはなかなか難しいけど、このシリーズの脚本家やクリエーターは、とてもはっきりしたアイデアを持っているということは言えるよ。新しいシリーズが始まるといろいろ試行錯誤しながら作業していくもので、シーズンを通して調整していくことになる。例えば今放映中の最新のエピソードを見てから2話に戻って見ると、まるでまったく違うドラマであるかのように感じるくらいだ。それでもクリエーティブな面から言うと、シーズン1がどのような展開になるかというアイデアは当初からとてもはっきりしていた。それがなんてことないことに思えたとしても、すべてが重要なんだ。シーズン1では解決しないことは何もない。見る者の注意を引き、盛り上げていく中で、後にそれが理由付けされることがないまま終わるものなど何もないんだ。シーズン1の展開に無関係なことなど何一つなく、すべてに意味があるんだよ。

――シーズン2も既に決まっているそうですが?

 既にある程度、説明を受けているよ。

――それは今役を演じるに当たって、先の展開を把握しておかないといけないからなのでしょうか?

 そこがいいところなんだ。ストーリーラインの中にフラッシュバックのシーンが出てくるが、オリバーが最終的に島から脱出することになるのは、最初から分かっている。そして彼はそれまでの彼と全く違う人物になっていく。そこまで彼が到達することができることがあらかじめ分かっているのはうれしいものだが、そこまでに至る途中に、さまざまな紆余(うよ)曲折があるというわけだ。サプライズも満載だよ。今年、僕たちはよくやったと思うね。パイロット版が放映されてから、登場するキャラクターたちの運命について人々の期待が高まっている。オリバーはある道を選び進んでいく。トミーもローレルもそれぞれの道をたどっていくわけだが、シーズン1ではオーディエンスの期待に応え、ある意味それを利用し、良い意味で裏切る展開にしていった。驚いてもらうためにね。

――あなたご自身も驚いたという展開はありましたか?

 そう、それはあったね。オリバーは自分の正体を、シーズンのかなり早い段階である人物に打ち明けるわけだが、中盤にもまた別の人物に明かすことになるので、これには驚かされたよ。最初にある人物に明かした時、「さあ、これで一段落したはず。この人物以外に彼の正体を知る人物は出て来ないだろう」と思っていると、思ってもいない流れから、更に別の人物にも明かすことになるというわけだよ。


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