海外ドラマ「ARROW / アロー」 スティーブン・アメルインタビュー

2013年9月24日 / 13:25

スティーブン・アメル(C)2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 表の顔はプレーボーイ、裏の顔は悪と戦う“アロー”になるという孤高のヒーローが活躍する海外ドラマ「ARROW / アロー」。米国をはじめ世界各国で人気を博しているこのドラマの主演俳優で、オリバー・クイーン役のスティーブン・アメルのインタビューをお届けします。

――この役のどういうところに引かれましたか?

 スーパーヒーロー役をやってみたいと思ったからとか、超能力を持たないスーパーヒーローという点などさまざまな側面を持つキャラクターに俳優として引かれた、などと言いたいところだけど、実際のところは、ちょうど何かのオーディションを受けてみようと思ったからだった。アメリカに移り住み、ロサンゼルスで俳優としてやっていこうとしてから2年になるが、それまでの道のりは順調なものだったと言えるだろう。2011年は特にとても良い年だった。「プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち」に(ゲスト)出演し、好評だったんだが、ちょうどその番組に出演している時に、パイロット版のテレビシリーズのオーディションをいくつか受けてみることにした。その中でこのドラマのオーディションが最初だったんだ。キャラクターそのものにももちろん引かれたけれど、何よりも主役として演じることにとても興味があったんだ。そろそろ主演として演じる心の準備ができたと思ったんだよ。

――初めて脚本を読んだ際、役作りはどのように考えましたか?

 オーディションを受ける時には、あまり厳密に細かいことを考えない方がいいといつも感じるんだ。最初のオーディションでは、一緒に仕事をすることになるかもしれない人々のパーソナリティーがうまく合うかとか、セリフをうまく披露することに集中するべきだとね。そういうわけで、その段階では実際の自分からあまりかけ離れているわけではない人物として演じた。自信、熱意といったものを伝えようとしたんだ。それは他のオーディションとさほど違うわけではなく、毎回たとえどんなキャラクターを演じるとしても、オーディションの行われる部屋で、あるカリスマ性を表現しようと努めるんだ。そして、キャスティングディレクター、プロデューサーたちに、彼らが求める方向に僕を追い込んでくれるようにしてもらう。その時にはキャラクターそのものにそこまで注意を払っていたわけではなかったけど、僕がそこで表現した要素が、たまたま彼らが求めていたものだったんだ。僕はそう感じたね。

――このキャラクターのどういうところがご自分と似ていると思いますか?

 時折、自分のユーモアのセンスを取り入れようとするんだ。子供の頃からずっと、そして最近でもよく言われるんだが、僕のことを、そっけないとか、よそよそしいとか感じる人がいるようなんだ。それは僕が人を観察するのが好きだからなんだが、そういう僕の側面を更に強調して、孤島で過ごした日々から生還したオリバーを演じている。彼は少し他人と距離を置いて、観察しようとするからね。相手の目をじっと見て会話をするとか、言葉を慎重にそして正確に選んで接するということを心掛けたよ。一方、プレーボーイであるというオリバーの表の顔を演じる時もまた、自分の持ち前の性格を大げさに表現するんだ。

 

 

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