エンターテインメント・ウェブマガジン
「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」や「おそ松さん on STAGE〜SIX MEN’S SHOW TIME〜」など2.5次元ミュージカルでも活躍する小澤廉が、『新宿パンチ』で映画単独初主演を果たす。本作は、新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げられる男たちの熾烈(しれつ)なスカウト戦争を描いた“成り上がりエンターテインメント”。これまでのイメージを覆すような、モテないパンチパーマ男を演じた小澤に、本作への思い、そして撮影の裏話を聞いた。
不安もありましたが、まず真っ先にうれしい気持ちがあふれてきました。こういったオファーを頂けたのは、やっぱりファンの皆さまが僕のことを盛り上げて、応援してくれたからこそだと思うので、応援してくださっている皆さまに感謝しなきゃいけないなと思いました。それから、この初単独主演映画をどうにか面白いものにしたいなって思って、撮影に臨みました。
とにかくストーリーが面白かったので、これはもう台本に乗っかって演じようと思いました。笑えるシーンもあるし、いろいろな見どころがある作品だなというのも感じました。
そうですね。舞台は歌舞伎町ですが、見る人を選ばない作品になっていると思います。普通はエロくなってしまうようなシーンも、ライトに映っているのでいやらしい感情にもならないと思いますし、いろいろな人に見てもらいたいです。
普段の僕とはかけ離れていますよね(笑)。
パンチあるなって思いました、パンチだけに(笑)。でも、意外と似合っていると思います。実は最初に作っていただいたかつらは、似合い過ぎちゃったんですよ。おしゃれに見えてしまって、方正の田舎から出てきたという設定には合わないということで作り直したんですが、完成したものをかぶってもやっぱり似合っていたと思います。共演者の方たちも、最初は「すごいな、そのパンチ姿」って言っていましたが、みんなすぐに見慣れてきて、普通に接してくれました。むしろ、僕自身が、たまに鏡を見たときに、自分のパンチ姿に驚いてしまうことが多かったです(笑)。
周りに引っ張られないことです。方正くんは、良くも悪くも世間知らずな人。周りに合わせちゃうと新宿に染まっている方正くんになっちゃうと思ったので、純粋な方正くんを表現しようということは意識しました。
けんかのシーンで、これでもかっていうほど血のりを使ったんです。だから、撮影が終わって家に帰っても、鼻をかむと延々と血のりが出てくる(笑)。それは結構、大変でした。
ボコボコにやられることが多かったので気持ち良くはなかったです(苦笑)。でも、(設楽玄役の宮崎)秋人くんとの殴り合いは青春という感じの、いいシーンになっていると思うので、そこはぜひ見てほしいです!
たくさんの女性がいることが新鮮でした。僕、今まで男子校のような現場で働いていたので(笑)。撮影現場で、スタッフさん以外にこんなにも女性がいるというのは特別なことで、新鮮だったので、印象深いです。女性に対して人見知りなので、仲良く話すことはそれほどできなかったのですが、逆にそれが方正の「童貞、フラれた女は100人」というところにも共通していていい役作りになったかもしれません(笑)。