戸塚祥太&辰巳雄大、ビートルズの結成初期を描いた「BACKBEAT」がついにFINAL 「今回だけのビートがそこに生まれる」【インタビュー】

2026年3月26日 / 08:00

辰巳雄大(左)と戸塚祥太 (C)エンタメOVO

-戸塚さんの忘れられない瞬間も教えてください。

戸塚 僕はJUONくんのお芝居です。物語の後半で、ジョンが「Twist And Shout」を歌う前に、ポールがはやし立てるんですが、そのシーンがすごく好きで、毎回、袖から見ていました。JUONくんにしかできない芝居だと思います。ビートルズのハンブルク時代の青春が詰まっているような音をJUONくんが出すんですよ。個人的に、そのシーンがすごく好きです。

-先日、公演に向けて久しぶりにバンド練習があったそうですが、その感想は?

辰巳 「これだ、これだ」と思いました。

戸塚 自分たちのグルーブが出ているのを感じました。

辰巳 「BACKBEAT」は“FINAL”かもしれませんが、バンド活動は終えたくないですね。初演で集まって、初めてバンドになって、ここまで続けさせていただいているので、いろいろな思いが詰まっているんですよ。JUONくんはもともとギタリストですが、普段は右で弾いているのに、この作品は左で弾いているんですよ。ポールが左で弾くから。それはもしかしたら、ゼロから始める僕より大変だったかもしれない。

戸塚 普段は弾けるものが弾けないというのは、ストレスもあったと思うし、混乱することも多かったと思う。

辰巳 きっと日本でどちらの手でもこれほどハイレベルのギターを弾ける人はほかにいないんじゃないかな。

戸塚 きっとJUONくんのポールが一番大変な役だと思います。

辰巳 そうだよね。ほかのパートはそれぞれの楽器が弾ける人を集めればいいけど、左利きのギタリスト役でお芝居をやってくださる方を探すのは大変だと思います。

-音を合わせてみて、「BACKBEAT」に帰ってきたという感覚はありましたか。

戸塚 事前に個人ではそれほど練習ができなかったので、申し訳ない気持ちでスタジオに入ったのですが、意外と弾けました。

辰巳 僕もやっぱり自然とできました。曲は身についていますね。

-今回、どんなところをブラッシュアップしていきたいですか。

戸塚 すごく抽象的ですが、より丁寧に、かつ大胆にできたらいいなと思っていますね。

辰巳 演奏の練習にもかなり時間を割いていますが、とはいえ、お芝居の中でストーリーに寄り添って演奏するものなので、普通のライブとは違っていて、どうしても崩さなくてはいけないところも出てきます。例えば、普通のバンドだったら絶対に抜けてはいけないベースが抜ける瞬間を演じていかなくてはいけない。なので、クオリティーを上げることで、暴れるための準備をしていき、本番では10代のビートルズとしてロックをして、教科書通りに行かないものを作れたらいいなと思います。

戸塚 そのときにしか出せないものを毎回、つかみにいきたいですね。

辰巳 やっぱり毎日、違うんですよ。お芝居が変われば演奏のノリも変わる。

戸塚 普通のミュージカルでは、オーケストラの方々が楽譜を見ながら演奏されていらっしゃると思いますが、僕たちは楽譜も見ていない。それに、自分たちの中では厳密に演奏することが最優先ではないんですよ。テンポが変わっても、そのときの心境が音楽に乗せられる方がいいんです。今回だけのビートがそこに生まれると思います。

 「BACKBEAT」は、4月12日に水戸市民会館 グロービスホールでのプレビュー公演のほか愛知・大阪公演を経て、5月3日(日・祝)~17日(日)に東京・EX THEATER ROPPONGI、兵庫で上演。

「BACKBEAT」

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

中川大志、三谷幸喜の最新作は「現代にも通ずる、過去の出来事として片付けられないもの」を描く PARCO PRODUCE 2026「アメリカン・ドリーム」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年8月8日

 三谷幸喜が長年温めていたテーマを豪華キャストで描く、渾身(こんしん)の書き下ろし新作舞台「アメリカン・ドリーム」が8月15日からPARCO劇場で上演される。本作は、1940年代後半のアメリカを舞台に、反共産主義に基づく“赤狩り”によって告 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#韓国人はなぜ「呼称整理」をするのか、「脱出おひとり島」が映す韓国社会

2026年8月7日

▽年齢公開のあとに始まる韓国社会  そして、最終日前夜。  参加者たちはキャンプファイヤーを囲み、打ち解けたおしゃべりの中で、それまで隠してきた年齢と職業を、一人ずつ明かしていく。「実は◯歳です」の一言ごとに、歓声と悲鳴が上がる。年上だと思 … 続きを読む

福原遥「自分の大切な人を大事にして生きていこうと思いました」【インタビュー】『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』

映画2026年8月6日

-細田佳央太さんと倍賞千恵子さん。共演したお二人の印象を。  細田さんとは初共演でしたが、お芝居を一緒にさせていただいてとても楽しかったですし、初めてとは思えないぐらいの安心感がありました。細田さんが演じた涼も難しい役で、百合とはそれぞれの … 続きを読む

【映画コラム】7月の公開映画から

映画2026年8月3日

「トイ・ストーリー5」(7月3日公開)★★★ おもちゃを取り巻く“変化”を描く  持ち主の少女ボニーの成長を見守ってきたカウガール人形のジェシー。だが、タブレット端末「リリーパッド」の登場で、ボニーは画面の世界に夢中になり、おもちゃと遊ぶ時 … 続きを読む

「ConChu!」が大昆虫展アンバサダーに就任! ハロプロ研修生から羽化した4匹たちの、その先とは

インタビュー2026年7月31日

応募1800件超から生まれたユニット名 -「ConChu!」は、昆虫の世界を「コンコン」とノックするイメージと、かわいさを表現した「Chu」を組み合わせた名前だそうですね。「こんちゅ!」と4人のあいさつにも使われていますが、ポーズはどのよう … 続きを読む

page top