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小栗さんと出会って十数年経ちますが、共演は初めてなんです。われわれ世代の俳優で小栗さんに影響を受けなかった人はいないと思いますが、そんな小栗さんのすごさを、今更ながら実感しているところです。小栗さんは、どんなに撮影が大変でも一切、手を抜くことなく、誰よりも自分に厳しい。そういうストイックさを強く感じます。その姿は、本当に尊敬するばかりで、これが小栗さんの積み重ねてきた俳優としてのあり方なんだなと。そういう俳優としての厚みも信長役にぴったりで、こんなに説得力をもって信長を演じられる人は、他に知りません。
そんなすごい方なのに、僕たちにも期待をかけてくださり、豊臣兄弟にとって大黒柱のような存在であり、語り尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、小一郎としては、信長は口にすることもはばかられるほど恐ろしい存在です。本当に日々、ひどい目に遭わされてばかりで…。下手なことを言うと、あとで信長さまに何をされるかわからないので、これくらいにしておきます(笑)。
小一郎の母なか役の坂井真紀さん、姉とも役の宮澤エマさん、妹あさひ役の倉沢杏菜さんが本当の家族のように豊臣ファミリーを包んでくださるので、現場は和気あいあいとしています。同時に、家族のシーンをより良いものにするために、プロフェッショナルな皆さんとアイデアを出し合って撮影を進めています。チームプレイで少しでも作品をよくしようとする空気がありがたく、皆さんとお芝居している時間が本当に楽しいです。
また、小一郎に欠かせないのが、白石聖さん演じる幼なじみで初恋の相手となる直です。直は、小一郎の気持ちを理解し、支え、背中を押してくれる大切な存在です。誠実に役と向き合う白石さんのお芝居には何度も心を動かされ、今までにない感情をたくさん引き出してもらいました。とても瑞々しく、誰もが好きになってしまう魅力的な直を白石さんが演じているので、ぜひ注目してください。
人気のある戦国時代が舞台ということで、誰もが知る有名武将が総登場し、“戦国もの”らしいドラマチックな物語が繰り広げられます。同時に、八津弘幸さん(『爆弾』(25)、「家康、江戸を建てる」(19)など)の脚本は、非常に軽やかで、それぞれのキャラクターが瑞々しく描かれているので、ワクワクさせられっぱなしで。現代劇とは異なる戦国時代ならではの演技の振り幅に、僕自身もやりがいを感じています。誰もが楽しめるエンターテインメントになっているので、ぜひご期待ください。
(取材・文/井上健一)

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